閉店しても?


お店を開いた時に絶対してはならないことがあります。


一つ目は、
決めた営業日と営業時間を守ること。

お客さまは、勝手な行動を取るものです。
開店前から並ぶ人、閉店間際に飛び込んでくる人、時間が無いからと急かせる人、他にお客さまが居るのに長々とおしゃべりする人、それぞれ事情はあるのですが、対応に困ります。

でも、それを上手くこなすのがオーナーの役割なのです。

営業のスタンスをきちんとすることが肝要なのです。
その基本が営業日と営業時間。
休みの日もきちんと決めておくことでお客さまに迷惑をかけないという姿勢で臨んでください。

そして、その決められたルールを目立つ場所に掲出しておくことも大事です。

また、イベントに出店するために臨時休業する場合には、事前の告知を忘れてはいけません!
一か月前には、お客さまに知らせておきたいですね。


二つ目は、
商品の質。

扱う商品は、当然正規ルートで仕入れたモノに限ります。
例え低価格の商品であっても偽物は扱ってはいけません。

それは、お客さまとの暗黙の契約の上に成り立っているルールだからです。
あの店なら、あの店主なら、とお客さまは信頼しているのですから、それを裏切ってはいけません。


この二つが守れないのなら、そのお店は閉店すべきです。

自分の都合を優先して、
「有名な場所で営業をするのだから仕方がないでしょ!」
と勝手に休業する人も居るのです。
それも告知をしないままに。

それを知らされていないお客さまが、来店してドアが閉まっていたらどんな気持ちになるか分かりますか?
いつもの通りに…。

いつもの時間に決まった数を買いに来るお客さまが居ます。

そろそろ、来る時間かな?
と、想定しながら品切れにならないようにパンを仕込みます。

特別に予約を受けている訳でもなく、お互いの心意気が合致しているだけの行動です。
お馴染みさんとの関係はそんなもの!
と、心に決めているのです。

毎週、同じ場所で営業をしていると、休憩で営業場所から離れていても
「パン屋さんだ!」
と、声を掛けられてしまいます。
だんだんと街に溶け込んで行くような感覚が楽しいから、単純な作業でも続ける事が出来るのです。


この領域に達するには何が必要なのか、考えてみました。

・良いモノを作り売る。
・営業日は決められた通り守る。
・お客さまの対象は幅広く。

この3つが基本。

更に、接客の丁寧さ、楽しい会話、を付け加えます。

そしていつも変わらぬお客さまへの対応。

その為には、健康でなければならないし、会話の中身も情報を集めて研究しなければなりません。

単純であれば、なおさら。


お馴染みさんが増えても、
「いつも行列が出来ているので気になってたのよ!」
と言って、新しいお客さまも来店します。

新規のお客さまにも分け隔てなく対応しないとお客さまは育っていかないのです。

お客さまは育てるものなのです。
早くしてよ!

パンを買いに来るお客さま、時間にゆとりがある人、無い人で対応が変わります。

特に行列が出来たりする夕方の時間帯は危険ゾーン。

ある駅前の販売スポットでは、買い物の主婦、部活帰りの高校生、塾へ通う小学生が入り交じるのですから…。

簡単に済ませたい主婦は、
「何でも良いから早くしてよ!」
腹ペコ高校生は、
「どれが大きいかなぁ?」
小学生は、
「どれが良いか神様の…。」
と、皆勝手な行動を取るのです。

それを上手くコントロールしないと、列からお客さまが抜けてしまうのです。


こんな時に大切なのは、目の前のお客さまではなく、次のお客さま。
「次の方は、何個を希望ですか?」
と、声を掛けておくことです。

ちゃんと分かって居ますよ!
と、安心させて置くことが重要です。

時には、並んでいるお客さま全員に声を掛けます。
それも、買えるのか、品切れになってしまうのか、という不安を取り除くための声かけなのです。

売る側のペースだけではなく、焦らずにお客さまのペースも受け入れて対応しないと、固定のお客さまは確保できません。

「早くしてよ!」
と、お客さまに言われた時こそ本領発揮のチャンスです!