前回からの続きです。







無の空白に



だいじょうぶ


の音を聞いた私。



時空のはざまに入り込んだ私は
しばし
ぼーーーーーーーー
と
していたようで



医師に
『奥様、聞いてますか?』
と
声をかけられ
我にかえりました。



私は『あ。はい、だいじょうぶです。』
と答えると



医師は『大丈夫な状況ではないです。
しっかり現実を理解して受け止めてください。』

と、言っていました。




私は
『はい、理解しています。
はい、だいじょうぶです。』
と、答えると
医師は
私に“理解させるのは無理”と判断したようでした。


実は
その2年前の2005年に
私は原因不明の症状で倒れ入院しており
この出来事があった2007年当時も
自宅で寝たり起きたりだけの生活をしていたのでした。


夫の説明を受ける前に
かなりショックを受ける内容だと考慮した医師は
私に
『何かご病気はありますか?精神面は大丈夫ですか?』と
聞いて下さったのでした。


私は現在の自分の状態を話していました。


それを聞いていた医師は私には“受け止めることは不可能”と判断したのでしょう。。

とても気の毒そうな顔を私に向けていました。


*******




私の原因不明の症状は
検査をしても明確な原因が見つからなかったため
自律神経失調症や、過敏性大腸炎、と名付けられ過労として入院していました。



この症状に関しては
のちに巫病と呼ばれたり魂の闇夜と言われる
霊的現象であったことがわかりました。
そしてこれによりスピリチュアルと呼ばれる世界の扉が開きました。



 
私の内側で生まれつき見ていた世界が
外側にあることを知らせるための症状でした。



もともと
天然にそのままの感性を保持して生きてきた私は
スピリチュアルと言われる人達と関わるようになり、『あなたも宇宙人だからね。』と言われるようになりびっくりしたものです。



最初の頃は
はあ?地球人だし?!なんなんだろう、、、
と、ものすごく抵抗していましたが



宇宙、地球、と言う言葉。
『言葉』と言うものは
一人一人、感じる意味も違うし
使っている意図も違うので
『言葉』の意味をとらえることよりも
相手が放つ
『言葉の音』の
“バイブレーションを聴く”
ことをするようになってゆきました。



その“バイブレーションを聴く”
ことの鍛錬が




だいじょうぶ


との



おおいなるものの音のバイブレーション


を、聴く。



ためのものであったのだと思います。







*******



医師の説明が終わると

ようやく
夫と面会出来ることになりました。



lCUの真ん中のベッドに
たくさんのチューブで繋がれた夫の姿。


このときも
まだ、私の感情は動きませんでした。



研ぎ澄まされた感覚の中

『ああ、これは、夢ではなくて
今、目の前に現実に起きていることなんだ。』

と
感じていました。



帰りに
実両親と三人で乗ったタクシーの中で
私は窓から冬の景色を見ながら
鼻歌を歌っていました。



実両親は無言でした。



私は鼻歌の途中で


『わたしね、だいじょうぶって、聴いたの。
たぶん、神様の声だと思うんだ。
だから、絶対にだいじょうぶなんだ。
だいじょうぶしか、ないんだよ。
たぶん。。ね。。』


と、言うと
実両親は泣きながら

『じゃあ、だいじょうぶだよ。』

と、言ってくれました。



2007年 12月 31日 午前2時のころ。


つづく。。