風邪と思ったら違うようです。流行っているそうですので気を付けましょう。
記事を紹介します。
発熱、頭痛、のどの痛み……、このような一見風邪とまちがえやすい症状の感染症が、今年になって増加しているのをご存知でしょうか?
その感染症とは、“溶連菌感染症”。この溶連菌感染症の“溶連菌”は、正式には“A群溶血性レンサ球菌”といいます。国立感染症研究所のデータによれば、10月27日~11月2日までの溶連菌感染症の報告患者数は5,973人、定点当たり報告数は1.91で、2週連続で増加しており、過去5年間の同時期と比べてかなり高い数字になっています。
初夏と冬に、おもに子どもの間で流行する病気ですが、例年よりも流行している今年は、大人も含めて特に注意が必要です。
今回は、子どものための医学事典『キッズ・メディカ安心百科 子ども医学館』(小学館)を参考に、溶連菌感染症の特徴と注意点についてお伝えします。
■溶連菌感染症の症状とは?
溶連菌感染症は、A群溶血性レンサ球菌の感染で発症する病気です。のどの痛みが強く、多くの場合は発熱をともないます。発熱してから、赤く細かい発疹が首や胸のあたりから全身に広がることもあります。
“イチゴ舌”という症状が出るのも特徴の1つ。舌をおおっている舌苔がはがれてイチゴのようなブツブツした赤い舌になります。また、回復期になってから、指などの皮がむけることもあります。
■診断と治療法
医療機関でこの病気かどうか診断してもらう場合、溶連菌迅速診断キットを使って検査してもらうことができます。綿棒でのどの菌を採取してから、15分くらいで溶連菌感染症かどうかがわかります。
溶連菌感染症であることがはっきりした場合には、おもにペニシリン系の抗生物質を10日~2週間くらい服用して治療します。
■薬を飲み切らないと再燃の恐れも
この抗生物質の服用ですが、飲み始めて1日くらいで熱が下がって、病状が回復に向かうので、その後はつい服用を忘れてしまったり、やめてしまったりということが起こりがち。ですが、元気になったからといって、服用を途中でやめるのは厳禁。菌が体内に少しでも残っていると、病気が再燃し、また発熱する恐れがあります。
さらに、腎炎やリウマチ熱といった合併症を起こしやすい病気である点にも注意が必要。発病の3週間くらい後に尿検査をするように、医師から指示されることがありますが、これは腎炎にかかっていないかどうかを調べるものです。病状がおさまってからも、必ず医師の指示に従いましょう。
以上、流行中の溶連菌感染症の特徴と注意点についてお伝えしましたが、いかがでしたか?
子どもも大人も感染する危険があります。風邪にしてはのどが痛すぎる、熱が下がらない、といった症状がある場合は、早めに医療機関で診察を受けてくださいね。