インフルエンザに関する記事がありましたので紹介します。
気を付けましょう。
冬の訪れとともに流行のニュースを耳にする、インフルエンザ。かからない、重症化を避けるためにも、疑問は尽きません。そこで、大阪府内科医会副会長で泉岡医院の泉岡利於(いずおか・としお)院長に、インフルエンザのうわさについての真相を伺いました。
■遅くとも年内には予防接種を受ける方が良い
Q1.インフルエンザが冬に流行するのはなぜですか?
泉岡医師 インフルエンザウイルスの生存は、湿度20%前後の環境が最も適していると言われます。また、低温で大気が乾燥していると、ツバやタンの粒子が細かくなり、ウイルスが飛び散る範囲が広がって感染しやすくなります。
冬の気象条件はウイルスにとって都合が良いと言えるわけです。
Q2.インフルエンザにかかると、すぐに発熱しますか?
泉岡医師 インフルエンザにかかってからおよそ1~3日は「潜伏期」といって、くしゃみやせき、悪寒、発熱、倦怠(けんたい)感などの諸症状は現れません。
言い換えると、インフルエンザにかかった人に接触後、数日以内にこのような症状がみられれば、インフルエンザが疑わしいということになります。
Q3.ワクチンは、いつ頃接種すれば効果的ですか?
泉岡医師 インフルエンザワクチンは、接種してから効果が現れるまでに約2週間を要します。インフルエンザは1月上旬~3月上旬に流行しますが、12月~4月まで蔓延しています。できるだけ11月中に、遅くとも年内に接種しておくようにしましょう。
「家族がインフルエンザにかかったので」と慌ててワクチンを接種しに来られる患者さんがいますが、それでは、ワクチンの有効期間までにうつってしまう可能性が高い。また、正月明けにワクチンを接種して、すぐにインフルエンザにかかってしまった患者さんの例もあります。
ワクチンが効く前にウイルスがうつったのでしょう。
また、対応するウイルスには有効ですが、違う型のウイルスが流行しはじめてそちらがうつった場合は、罹患(りかん:病気にかかる)します。
例年、10月中旬から、インフルエンザワクチンの接種が各医療機関で始まります。
Q4.昨年冬にインフルエンザワクチンを接種して、1年間かかりませんでした。今年も大丈夫ですよね?
泉岡医師 ワクチンによる免疫の持続は、5~6カ月です。昨年接種しても今年の冬までは持続しませんから、1年に1度、接種する必要があります。
Q5.予防接種をしても、インフルエンザにかかる可能性があると聞きました。なぜですか?
泉岡医師 インフルエンザウイルスは非常に変化しやすいという特徴があり、ワクチンは、毎年流行しそうな型を予想して作られます。ですから、その予想が外れた年は効果が低いことも知られていますが、健康な成人ではおよそ60%程度の発症を防ぐと考えられています。
また、インフルエンザの予防接種は感染を予防するものではなく、重症化を予防するものだということを覚えておきましょう。つまり、インフルエンザにかかっても、「ワクチンを接種していたら、ほとんど症状が現れなかった」、「微熱程度で済んだ」、「発症期間が短かった」など、軽い症状で済むことが期待できます。
最後に、インフルエンザの予防法について、泉岡医師はこうアドバイスします。
「インフルエンザがうつる主な原因は、せきやくしゃみのしぶきを直接受ける『飛沫(ひまつ)感染』と、しぶきについたウイルスがつり革やドアノブなどを介してうつる『接触感染』です。
しぶきは約2メートル飛びます。直接しぶきを浴びない、浴びさせないためにもマスクの着用や、こまめな手洗いをお勧めします。
また、空気が乾燥していると、のどの粘膜の防御機能が低下します。加湿器などを使って50~60%の適切な湿度を保つ、水やお茶でのどを潤しましょう」
インフルエンザワクチンとは、重症化を予防するためのものという点にうなずけます。手洗いや保湿、マスクの着用とともに、早めに予防接種を受けることが重要だということです。
泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長。医療法人宏久会泉岡医院院長。