私たちの生活のなかで椅子に座る機会がない人はいないと思います。

直接、畳や床に座る場合は、足脚が触れたり、手で体を支えることができますが、椅子に座る時は、足裏で床に接地、座面はお尻、背もたれ等がある場合は、お尻+背中で体を支えて座っています。

下の骨格図は、女性の骨盤を横から見たものです。


                     

この図を見ると、Abb.311.という文字の上にある骨が、丁度、座面に触れるところだと思います。

さて問題です! この骨の名前はご存知ですか?・・・・・

正解は、坐骨です。


私自身、改めて、解剖図を見て、名前を聞くと、坐+骨で坐骨=坐るのと深く関係している骨かなぁ?と思いました。



姿勢が崩れたり、すぐに立ち上がってしまう原因の一つに、足脚、股関節骨盤等の発達が遅れていたり、硬くなってしまって、関節の曲げ伸ばしが制限されることが観られます。(あとは、椅子の高さ、背もたれの位置座面の硬さ等の問題 → これが原因の場合も多くあるようです)

そうすると、坐骨がハッキリとせず、お尻で座った時に、接触で違和感を感じたり、上体を垂直にするバランス感覚が阻害されるように感じます。


椅子に座る以前に、畳、床等で、色々な姿勢で座り、活動をしてから腰が座る感覚を育て、自分の体に合った椅子に座ると、より坐骨に体重を乗せられ、椅子に座っての活動も快適になるのかもしれません。