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先日、護道宗家 廣木道心先生の「支援者のための障がい児(者)支援技術セミナー」 に参加してきました。

廣木先生がセミナーで指導された「支援介助法」とは発達障害や知的障害の人がパニックを起こした時の誘導方法として開発された介助技術です。その技術は、自分も相手も傷つかないことを基本として、身体に負担を掛けない力の使い方や、相手の力を利用すること、また、あまり意識しない身体の能力を生かす方法などを駆使して考えられています。

発達障害や知的障害に携わる支援者は、相手の身心の問題に目を向けがちですが、実は自分の身心の状態が支援される人たちに深く影響を与えていることの理解が不足していると思われます。

例えば、パニックを起こした相手を力ずくで止めることで返ってパニックが一層激しくなったり、自分の気持ちが落ち着いていないと支援される人が落ち着かなくなる現象があると思います。それらは支援者の身心の状態が支援される側の人たちに影響を与えている現象だと思います。(同調現象)

セミナーでは、次のようなワークをしました。腕を伸ばした状態にして相手にその腕を曲げてもらうようにします。パートナーは腕を伸ばした相手がどのように耐えているか、どの部分がきついか等を観察します。次に腕を伸ばした人が自分に合うイメージをします。(例 腕が鉄のように固くなったイメージ)再び、パートナーに腕を曲げてもらうと楽に耐えれるようになったり、パートナー自体の体に力が入らなくなることもあります。
これは脳でイメージしたことが体に影響を与えることが理解できる実験です。

また先程と同じ設定で今度は相手の肩の付け根にネジを入れてそれを締めていくイメージをします。すると相手が力を出せなくなり、腕を曲げることができない人も見られました。

両者のワークは脳でイメージしたことが自分の身体、又は相手の身体に影響を与えていることが理解できるというものでした。ここで注意してほしいことはイメージすることが自分に合わなければ自分や相手の身体に影響は与えられないところです。この辺は訓練が必要になってきます。詳しくは『自傷・他害・パニックは防げますか?』をご覧ください。

今回のセミナーでは、脳でイメージしたことが身体に影響を与えることの理解がさらに深まりました。そして脳でイメージしたことが身体に影響を与えることとは反対に体が心地よかったり、元気なら心にも良い影響を与えることに繋がることの理解も深まりました。
例えば、自分が食べたいものを充分に食べたときの満足感があるときやぐっすり眠れてスッキリ起きれたときの感覚、このような身体感覚のときは嫌なことや不快なことは想い浮かばないのではないでしょうか?

日常生活にはありふれた感覚ですが、私たちは体から心や気持ちにも影響を与えている現象だと思います。
ですから脳と身体は切り離すことはできないし、身体がなければ自分の要求を行動に移すこともできません。自分や相手の能力を引き出すには脳も身体の一部という視点が大切だと思いました。


最後に指導してくださった廣木道心先生、主催してくださったたまみずきケアサポートの皆さま、ありがとうございました。