ハイブッシュ系、ラビットアイ系ともに開花期の近い異なる2品種以上を植えて下さい。
   味、果実の大きさ等の品種を選ぶ基準が色々ありますが、最初は栽培しやすいラビットアイ系が
いいと思います。
   ホームセンター等でポピュラーに売っているのはティフブルー、ホームベル等のラビットアイ系の
品種が多いようです。
   スワニー、マイヤーズ等の品種は樹勢が強く豊産性です。ただしBBの原種に近く果実は甘いが小粒です。
   段々に慣れてくるとハイブッシュ系のエリザベスのような果実が大きくて味も良い品種も栽培したくなります。
   住んでいる地域も関係するわけで冬の冷え込みの強い当地(北関東)などではパトリオット等の
   耐寒性に優れた品種がおすすめです。
   暖地向けに改良されたサザン・ハイブッシュ系のサンシャイン・ブルー等は寒冷地から温暖な
地域まで全国で栽培可能と言われています。
   沖縄のホームセンターでもブルーベリーが売っていました。
   ブルーベリーは品種を選べば北海道から沖縄まで栽培可能です。
   早生種、晩生種を組み合わせれば長い期間、開花と収穫を楽しむことができます。
   15年11月にニッポン緑産から通販で手に入れたチャンドラーという新しい品種は摘果したら
500円玉大になりました。味はあまり美味しくはありません。
ブルーベリーの品種は200種以上あります。
大別するとハイブッシュ系、ラビットアイ系の2系統になります。
ハイブッシュ系はノーザンハイブッシュ系、サザンハイブッシュ系、ハーフハイハイブッシュ系の
3系統に分類されます。
ハイブッシュ系は一応自家受粉しますが異品種で授粉させた方が結実が良くなります。
サザンハイブッシュ系、ラビットアイ系は異なる品種から受粉しないと実がなりません。
ハイブッシュ系は寒冷地向き、ラビットアイ系は暖地向き、サザンハイブッシュ系は日本全国で
栽培できます。
ブルーベリーはそれぞれに個性があって比較して栽培してみると面白いです。
鉢栽培ならば多種類のBBを比較して栽培できる楽しみがあります。
それぞれの系統に早生、中性、晩性があります。
これがブルーベリーの楽しいところで、6月上旬から9月初旬位までブルーベリー狩りを楽しめます。

 
早生: ウェイマウス、スパータン、アーリーブルーなど
中性: ブルークロップ、バークレー、パトリオットなど
晩生: ダロー、デキシー、ジャージーなど

  
最晩生:エリオットなど

最も栽培しやすいのはラビットアイ系のホームベル、ティフブルーとサザンハイブッシュ系の
シャープブルーです。
スパータンは果実が大きく美味しいですが栽培環境により発育不良を起こしやすいので栽培がやや
難しいです。

味が良い品種
ノーザンハイブッシュ系:エリザベス、パトリオット
サザンハイブッシュ系:オニール
ラビットアイ系:デライト

ブルーベリーの生育には昔からマルチング材が使われていた

ブルーベリーの根は地中深くまで潜る物ではありません。根が浅い植物なので、株下の雑草は常に除草しておかなければいけません。また、根が浅い植物は乾燥に弱いという特長があります。
そのため、乾燥から守るという役目もマルチング材は持っています。
雑草、病害虫、乾燥とあらゆる物からブルーベリーを守り、生育を管理しやすくするために昔から様々なマルチング材が使われてきました。
代表的な物として、稲ワラ、落ち葉、木片チップ、おがくず等がある。
主に有機物の物なら何でも使われてきた。
しかし、マルチング材の肥料分の多さや塩分の多さが原因になり、ブルーベリーの株が枯れてしまったり、マルチング材を調達したくても、稲ワラ等が思ったように集まらないなどの問題にも悩まされました。

様々な有機マルチング材の中で、杉檜の樹皮は理想的なマルチング材となる

そこで岩手大学では杉、檜の樹皮をブルーベリーのマルチング材として使用する研究を行ない、好結果をもたらすことになります。

カナダでは分解の遅い針葉樹の鋸屑をマルチング材として使用しています。そこに着目し、杉檜の樹皮をマルチング材として使用する研究を始めました。

研究を始めてから数年、分かったことは、杉檜の樹皮をマルチング材として10cm厚まで敷き均したところほぼ完全に除草が可能である。
杉檜の樹皮は土壌の硬化を防ぐことから、ブルーベリーのつみ取り園など、多くの人が園内に入るような場所では極めて有効な土壌管理材になる。
というようなことが分かってきました。

元、岩手大学農学部付属農場 横田 清先生が執筆した、 (ブルーベリーの栽培と流通をめぐって)公開講座テキストを読んでいただきながら、ブルーベリーとマルチングの関係を知っていただくことで、さらにマルチング材を有効に活用していただきたい。