ブルーベリーが私たちの健康に大いに役立つものと認識され、人気が高まっている現在、日本各地でブルーベリー農園が増えています。これまでは海外からの輸入がメインだったブルーベリーですが、これからは国内でも栽培が盛んになり、もっと身近な存在になってくることは間違いないでしょう。これから各地に作られるブルーベリー農園は、商業栽培を目的に作られるものです。できるだけ多くブルーベリーを栽培・生産し、増え続ける需要に対応していくのです。そのような動きがあるなかで、個人の趣味としてブルーベリー栽培を始める方も増えています。
趣味としてブルーベリーを栽培するには、肥沃な土壌や広大な庭が必要となるわけではありません。植木鉢やプランターくらいのサイズから気軽に始めることができます。秋から春にかけて苗木が出回りますので、育てたいブルーベリーの品種を決めておきます。お住まいの地域の気温が低めの場所ならハイブッシュ系、温暖な場所ならラビットアイ系の品種を選びます。ブルーベリーは水はけの良い酸性の土を好みますので、ピートモスという酸性の土を使うと良いでしょう。園芸店にブルーベリー用土があれば、そちらがおすすめです。植え付けは3月頃が理想的ですが、基本的には1年のいつでも大丈夫です。大きく育てたい場合は、成長に合わせて大きな鉢に植え替えてやりましょう。大きく育てる気がなくても、折を見て植え替えをすることが大切です。
ブルーベリーは陽当たりの良い場所を好みますが、乾燥させてはいけません。水やりには十分に注意する必要があります。毎朝たっぷりの水を与えておけば大丈夫ですが、日射しが強く、気温が高い夏の間は、1日に2回の水やりを忘れずに行ってください。一般的な観葉植物や盆栽のように、肥料を与えたり、剪定をしたりする必要もありますので、植物の栽培に詳しい方からのアドバイスを受けながら、慎重に行うようにしましょう。ブルーベリーの木には害虫が付いたり、病気になったりする心配はそれほどありません。自分の手で大切に育てたブルーベリーの木が、小さな可愛らしい実をつけたときには、大きな喜びを実感できますよ。