筆者が尊敬して止まないピアニストの

鈴木久美子先生のブログの昨日の記事に、

ギロック作曲のエチュードをご自身が

弾かれる動画が出てきて、それは

3度のエチュードだった。

 

さて、この「3度のエチュード」は、

いろんな作曲家が作っていて、数え

上げればキリがないが、筆者が3度の

エチュードが真っ先に思い浮かぶのは、

なんといっても、ショパンのエチュード

作品25の6である。

 

その理由は高校時代にさかのぼる。ちょうど

筆者が高2の後半、ワルシャワでショパン

コンクールがあり、日本人の女性ピアニストの

小山実稚恵さんが4位に入賞を果たした場面を

TVで観て、すっかりファンになり、彼女が

あるとき、ラジオ番組に出演した際、迷わず

カセットにその番組を録音し、そのラジオ番組で

流れてきた曲が、ショパンの作品25の6だった

というわけだ。

 

3度の和音が延々と早い速度で続く無限ループの

ようなこの曲。とてもじゃないが筆者が一生

かかっても弾けるうな代物ではなかった。

 

さっき、そのカセットを探したが、残念ながら

もう見つからなかった。でも、そのショパンの

3度のエチュードを、事も無げに弾きこなす

小山実稚恵さんの演奏はいまだに脳裏に焼き

ついている。

 

そんな背景もあり、筆者にとって「3度の

エチュード」と言えば、ショパンの作品

25の6というわけだ。