昨日の記事にも書いたように、ピアニスト
鈴木久美子先生が、ソナチネアルバム
第1巻の第1番であるクーラウ作曲
Op.20-1をご自身のYouTubeの動画で
アップして下さったのだが、この曲には
筆者自身もいろんな思い出が詰まってて、
思い入れが強いので、本当によくぞアップ
して下さったと心底思える。
この曲をいただいたのは、ブルグミュラー
25の練習曲を卒業してソナチネに入って
すぐではなく、半年ほど経ってからの
タイミングだった。
そうだな…小3の終わりごろだったな…
当時ベテランだったピアノのレッスン
担当の女性の先生が受け持つ教室から、
その教室のすぐ近所にある当時60少し
過ぎの男性の先生の自宅へとレッスン場が
移るより少し前の時期でもあったので、
このクーラウのOp.20-1の全楽章が、
そのベテランだった女性の先生が
完成までレッスンして下さった最後の
曲でもあったというわけだ。
だからこの曲は、レッスンの受け持ちの
先生が替わったことに伴う変化があった
ことを思い出させてくれる。
さらにそこから約10年。あれは音大3年目の
時だったが、筆者がその当時、お気に入りと
いうかファンというか、好みのタイプの、
音大のピアノ科の同期の双子の姉のほうが、
ピアノ奏法の講義の時間、担当教官からの
指示でこの曲を披露してくれて、それが、
一切の手抜きがなく、キレイに弾きこなして
いて、特に中間部に於ける、左手の速い動きの
スケールが鮮やかに決まってたのが印象に
残った。その当時の筆者が、左手の動きが
全然ダメだった背景もあり、左手のスケールが
ことさら鮮やかに聞こえたのだ。
このように、あれやこれやでエピソードが
詰まってるこの曲。久美子先生がYouTubeの
ご自身のチャンネルでアップして下さり、
本当に感謝感激である。