シンプルにドミソの三和音を弾くと
しよう。
ただ何も考えずにポンと三和音を
弾くとどうなるか?
理想とは全然かけ離れた音の強弱が
ついてしまうことになる。
何も意識せずにただ三和音を弾くと、
指の力関係で3の中指が一番強く、
その次に1の親指、一番弱いのが5の
小指なので、3の中指で弾くミの音が
一番強くなる。
しかしこれでは、本来一番強く出したい
ソプラノのソの音が一番弱くなってしまう
ことになる。
そこで三和音を弾く前に、音の強弱の
バランスをよく考えて、なるべく
5の小指に力が伝わるようにして、
3の中指と1の親指を抑え気味にすると、
ソプラノを目立たせることができる。
理想的な音の強弱のバランスで三和音を
響かせるためには、ことほどさように
気を配る必要があると筆者は考える
のである。