この歳になってベートーヴェンのピアノソナタの
特徴について最近気づいたことがある。
それは全体的な傾向として、第1楽章や第2楽章
よりも第3楽章や第4楽章といった終楽章にこそ
聴きごたえや弾きごたえがあるのではないかと
いうこと。
あくまで個人的な主観なのかもしれないが、なんか
最近そんなふうに思うようになったんだ。
実際筆者自身、音大受験にあたって、メインの
課題曲がベートーヴェンのピアノソナタ第18番
(作品31の3)の最終楽章である第4楽章『狩り』
だったからなおさらその思いが強いのかもしれない。
幼少期から思い返してみても、『月光』『悲愴』
『熱情』といったベートーヴェンのピアノの
三大ソナタを小3から小4ごろにかけて、父が
カセットに録音してくれたのを聴いていた時期も、
やはり終楽章が一番インパクトが大きかった。
おそらくはベートーヴェンはピアノソナタ作曲に
あたって、第1楽章よりも終楽章に重きを
置いていたのではなかろうか?なんとなくだが、
そんな気がする昨今である。