前回の記事ではショパンの
『別れの曲』を子供時代の
憧れの曲として挙げたが、
このほかにも憧れた曲として
今回はベートーヴェンの
『熱情ソナタ』を取り上げたい。
この『熱情ソナタ』は3楽章
あって、まず第1楽章は全体に
力強くて激しい曲調であり、
まさに熱情的な造りである。
当時小学校3~4年生ごろ
だった筆者もまさにこの
熱情的な音楽にグッと
ひかれたものだった。
第2楽章はいわゆる緩徐楽章と
なっていて、穏やかで緩やかな
テンポでできているのが特徴
だが、珍しいことに第2楽章の
終わりと第3楽章の始まりが、
終止することなく、そのまま
つながっている。
第3楽章に入ると、目にも
止まらぬ速いテンポとなり、
曲調も第1楽章同様、いや、
それ以上に激しくなる。
子供心にこれはすごいな、
カッコいいなと思ったのが
懐かしい。
おそらくは、久美子先生の
ピアノ教室にも、昔の筆者
同様、『別れの曲』や
『熱情ソナタ』などの名曲に
憧れの気持ちを持つ小学生の
生徒さんもいるのでは
なかろうか?