沖縄そばって色々あるんだな~
こんにちは!
住んでも旅行でも沖縄に来て楽しみなのが「沖縄そば」
沖縄県内各地沖縄そば屋さんは乱立しておりますが、
お店によって麺の種類だったり、出汁だったり、特徴は様々です。
旅行で来ていた時は限られたエリアで限られたお店に行っていたので
深くは考えておらず、ここの味好きだ~ここはあっさりで美味しい~、
くらいしか思わなかったのですが・・・
実は深いのかも・・・。
ということで沖縄そばの違いを検証!
①麺の種類
②出汁
③具材
①麺の種類
沖縄そばとは、"そば"という名称ですが、そば粉を一切使用していません。
小麦粉100%にかん水・食塩・水を加えて作る沖縄固有の麺で、ほぼ「うどん」
に近いですね。かん水とは、中華麺などの製造に使うアルカリ塩水溶液で、小麦粉に混ぜることで柔らかさや弾力性が出るもののようです。中華麺には使われていて、中華麺特有の風味、感触、色合いは、かん水を入れることにより生まれるそうです。
なので沖縄そばの麺はうどんとラーメンの間とでも言いましょうか。
製法は地域によって異なりますが、仕上げに油処理を行うのも特徴です。
■固めの平面
帯のような形が特徴の平たい麺。沖縄本島北部に多くみられるようです。
もちっとした食感があり、沖縄そば麺の中では一番食べごたえがあります。
■中型ちぢれ麺
ちぢれた形が特徴で、波打った形状がよくだし汁に絡み、一般的に
好まれているようです。那覇を中心とした南部で多くみられるようです。
■細長丸麺
細長丸麺は、主に宮古島や八重山諸島などの離島で多くみられるようです。
麺が細く、コシがあるのが特徴です。麺の種類の中では湯通しが一番早く、
つるっとした食感。
出汁
そばだしは好みによって大きく「かつお味」系と「とんこつ味」系の2種類。
かつお味は鰹節をふんだんに使ったあっさりタイプ。とんこつ味は豚骨をベースに何時間もじっくり煮詰めて作った濃厚タイプです。昆布やしいたけを加えて、独自の味を出しているところも多数あります。
具材
これはお店によって色々です。代表的な具材は以下のものです。
1. 三枚肉
皮付き豚のばら肉を砂糖醤油でじっくり煮込んだもの。沖縄そばにはなくてはならない具材です。
2. 紅ショウガ
コクのあるスープを引き締めるアクセントとなります。
3. かまぼこ
油で揚げたかまぼこが入っています。地域によってかまぼこの種類が異なることも。
4. 薬味として欠かせない島ねぎが多く使われています。
私が行ったところだけですが、ご紹介しますね!
沖縄南部
ゆうなみ:首里城の麓にある、地元の人も観光客も多く訪れる人気店です。
全粒粉を練り込んだ自家製生麺で細麺、平麺、もよぎ麺の3種類の自家製麺が選べる昔ながらの沖縄そば専門店です。
メニューは、三枚肉そば、ソーキそば、軟骨ソーキそば、ミックスそば、てびちそば、ゆし豆腐そば、もずくそばの他、鶏塩らーめん、鶏塩つけ麺、じゅーしーなどもあります。
カツオダシベースで透明あっさりな出汁。
守礼そば:空港から車で5~10分ほどの所にある沖縄料理のお店です。
出汁は豚骨ベースのあっさり味、こってり味、カツオ風味の3種類。
麺もかた麺とやわらかな手打ち麺の2種類から選べます。
沖縄料理屋さんなので、そば以外にも各種定食や単品料理などメニューは豊富です。
高良食堂:那覇波之上宮近くの地元の方に愛される昔ながらの食堂です。
コスパ最高でボリューミー。
店内も狭く入口に食券販売機があり、メニューの数も多いので
私のようにメニューに悩む方は渋滞を作らない為にある程度決めて行くのがオススメ。
出汁は豚骨と鰹のミックス出汁であっさりコク深い感じです。
麺は少し柔らかめの平打ち麺。
沖縄中部
島人そば:金武町にあるタコライスで有名なお店「GATE1」の姉妹店ということで
タコライスも人気のお店です。
「元祖あぐーだしのみせ」とうたうだけあり、出汁はあぐー豚、魚介、野菜をじっくり煮込んで作ったスープは、コク深くあっさりです。
麺はオリジナル特注麺とのことでモチモチしていて美味しい麺です。
そば以外にもタコライス、定食などもあります。
泡瀬そば:沖縄市で有名なそば麺の老舗店です。
自家製麺工場で作る平麺は地元のスーパーなどでも販売されています。
自家製面は細麺と平麺が選べ、厳選された小麦粉を使用した
ツルツル腰のある麺です。
出汁は8時間以上とんこつを煮込んで作られているコク深いスープです。
そば以外に定食メニューもあります。
また、自宅で作れるお持ち帰りセットや麺・スープなども店内で販売されており、
全国発送もしていますので、お土産やプレゼントにもいいですね!
沖縄北部
島豚屋:正に進化系沖縄そば専門店です!
出汁はあぐー豚と鰹節、やんばる地鶏、島野菜などを煮込んだコク深い出汁です。
麺は自家製の極太平麺でコシのあるスープとよくからむ麺です。
特筆すべきはトッピングのお肉!器からはみ出るほどの大きな三枚肉(バラ肉)・本ソーキは3日間じっくり煮込んだ豚肉を備長炭で炙ったものです。
器にやちむんを使用しているのがとても素敵です。
きしもと食堂:沖縄本島北部にある明治38年創業の老舗店。
行列必至の人気店です。
出汁はシンプル イズ ベスト!ベーシックなカツオ出汁であっさりです。
麺は自家製の太麺でコシのある麺です。こだわりは「かん水」ではなく、
ガジュマルなどを燃やした際に出た木灰(もっかい)を水に浸した上澄みを、
つなぎとして使用して麺を作るそうで、かん水では出ない、独特の歯ごたえや
のど越し、風味を生み出すことができるそうです。
メニューは「そば大」と「そば小」、「じゅーしー」のみ。
現在本部に2店舗ありますが、八重岳店は駐車場がありますが、本店は駐車場がないので近隣パーキングを利用します。
うみにわ:海洋博公園近くにある1日限定70食の沖縄そば専門店。
自家製麺は、厳選した小麦粉を使用し油処理を行わない生麺で、
ツルツルとした口当たりとモチモチとした歯ごたえです。
出汁に沖縄県産希少種豚アグーをふんだんに使用しており、あっさりしながらもコクのあるスープに仕上がっています。
メニューはノーマルのおそば以外に写真の
タコそば(ピリカラひき肉・チーズ・レタスののったタコス風のおそば)
海ブドウそば(海ブドウと豚ばら肉がのったおそば)
ジューシーがあります。
店外テラス席は海水浴後の少々濡れたままの方・ウエットスーツ姿のダイバーさん・ペット連れの方の利用も可能です。
宮里そば:創業40年を超える老舗店。観光客だけでなく地元民にも愛されています。
出汁は昆布と鰹出汁ですっきりあっさりの優しいスープ。
麺は柔らかめのストレート麺。
メニューはベーシックなおそばの他、カレーやスパゲッティがあります。
石垣島
おいシーサー遇:石垣島か川平湾からすぐにある自家製麺と手作りジェラートの店。
麺は平打ちちぢれ麵でコシのある麺です。ピパーチ(島胡椒)、ヨモギ、島唐辛子を練り込んだ麺やホウレンソウが練りこんだ麺といった変わり種もあります。
出汁は昆布やカツオメインで動物系もミックスされている感じの
しっかりした味わいです。
メニューはおそばの他、かつ丼などもあります。
ジェラートも美味しいので、麺を食べた人には自家製ジェラートの割引がるのも
嬉しいですね。
なかよし食堂:創業53年以上の老舗食堂
出汁は豚骨でしっかりした味です。
麺は八重山の細丸麺!柔らかめですが、もっちりとしていて、
スープとよく絡みます。何故かちょっと黄色いのです。
メニューはカレーライスや八重山そば、カツ丼、豆腐ちゃんぷる、ゴーヤーちゃんぷる、ポーク玉子などなど豊富に揃っています。
以上沖縄そばを比べてみました。
まぁ、結果、その土地の特徴もありますが、お店によって
色々なんですね。
色々食べてそれぞれの良さが分かります(*'▽')