ハッシュドビーフってハヤシライスじゃん!
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むかーしむかーし
明太子がおいしい所で
一人の子どもが生まれたそうな。

幼稚園を卒園する頃になると、
子どもには自我が芽生えたのか
スカートを履くことを嫌がるようになったそうな。

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「やだ!履きたくない!ズボンがいい!」といつもいつもグズっていたそうな。

ある日子どもは気付いた。

どうやら自分は女らしい。だからスカートを履かされるのか…」

そう、この世界には男と女という区分があるらしい。男はズボンを履き、女はスカートを履くらしい。

さて、
一体どういうわけなのか。

子どもは「大人になったら男と女のどっちか選べるんだ!大人になったら男になれる!」と根拠もなく信じていたそうな…。

その頃から、子どもはノートに『男になる方法』を書き続けていた。

・筋肉をつける!
・声をガラガラにする!
・オレって言う

しかし残念なことに、子どもはとっても運動音痴だった…。
大声を出しても声は男の子のように低くならなかったし、生まれたときから染み付いた一人称は直らなかった…。


せめてもの抵抗だったのか、子どもは男の子のアニメや漫画ばかりに夢中になった。
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とにかく、コロコロコミックが好きだった。「でんじゃらすじーさん」を読みながら、子どもはゲラゲラ笑っていたそうな。


小学3年生に上がる頃。
子どもは本屋でいつものように、コロコロコミックを手に取った。
すると、母がこう言ったそうな。

ちゃおも読んでみたら?」

ちゃおは王道の少女漫画雑誌である。
男になりたい子どもにとって、それは忌むべきものであるはずだった。

しかし、やはり子どもは子ども。
付録の豪華さにつられて、ちゃおも買ってもらったそうな。

女の子の目が顔の半分を占めていることに驚いたが内容はなかなかおもしろかったので、子どもはちゃおも好きになった。


――そして次の月。

子どもは本屋に行って、コロコロコミックちゃおを手に取った。
すると、子どもの母はこう言った。

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子どもは悩んだ。
悩んで、悩んで、悩んで…。


子どもはちゃおを選んだ。


それからは『男になる方法』を書き綴ることはなくなった。
スカートを履かされても悔し泣きすることはなくなった。


全ては、むかしむかしの話である。





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久しぶりに買って、思い出したんですよ。

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