何度も乗っている電車で、今までそんなことなかったのに
乗り換え駅をうっかり通過してしまい
急きょ、違うルートで目的地に向かうことになりました。
初めて降りる駅もあったものの
携帯で調べた通りに行けば大丈夫! と
電車に乗っていたら
「ここで回送ですよ」と声をかけられました。
そう言われて、よく周りを見てみたら
停車駅で乗客がみんなバラバラと降りています。
私に電車を降りることを知らせて下さったのは
乗務員ではなく、一般乗客の外国の方でした。
流暢な日本語でした。
私が降りたかったのは本当はその駅ではなかったのですが
回送電車なら降りるしかないし
これまた予定外だけど乗り換えないといけません。
「よく知らない場所なので、教えて下さって助かりました。
ありがとうございました」
と、私はその方にお礼を言いました。
標識を見ながら乗り換えのホームにたどり着いて
来た電車に乗ると
私の向かい側の席に、先ほど回送電車だと教えてくれた方が
座りました。
どうやら同じ方面に向かうようです。
目が合って、お互いニコッと笑いました。
そして、電車が私の降りる駅に停車すると
お互いに会釈して別れました。
ただそれだけの出会いでした。
でも私の心に深く印象に残ったのです。
あの方は天のお使いだったんじゃないのかなぁという気がして。
私達は気付いていないだけで本当はこんな風に
天使に見守られているのではないでしょうか?
人生の乗り換え駅で「こちらですよ」と
やさしく声がけされているのかもしれません。
それと、想定外の出来事で今まで知らなかったルートを通り
少し遅れてはしまったものの
無事目的地にたどり着けたということも
何かを暗示しているように感じられました。
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