(写真：キム・ボム～イメージ 人気アイドル マイケル)
（イメージ音楽 1)
マイケルを慕う
マイケルが脱退した
ボーイズグループのメンバー
ヨハンの心の声
「ベン」
(マイケル・ジャクソン)
マイケルが意識不明の
植物状態になってから、
すでに4ヶ月が
過ぎようとしていた。
6ヶ月以内に
意識がもどらなければ、
回復することは
ほとんど無いと言われ、
マイケルの家族は
決断を迫られていた。
マイケルの家族は
日に日に痩せ細ってゆく
マイケルの姿を見ていて
とてもつらかった。
そしてついに、
半年で意識がもどらなければ、
延命治療を止めることを
家族は決めた。
そのことを親友のルーカスから
聞かされたソンジェは、
うろたえるばかりだった。
ソンジェは家族ではないので、
どうすることもできないのだ。
残された時間を、
慈しむように家族は
眠るマイケルの側らで
過ごした。
その日は、
家族以外の少年がひとり、
マイケルの見舞いに
来ていた。
マイケルが脱退した
グループのメンバーで、
マイケルの異変に気づき
マイケルの母親に
連絡をした少年だった。
少年は毎日のように、
マイケルの母親に電話をかけて
マイケルの様態を
尋ねていた。
少年がマイケルに
最後の別れを
告げられるように、
少年のスケジュールが
空いたときに、
母親は少年を初めて
病室へ入れた。
少年は変わり果てた
マイケルの姿を見て
驚いた。
少年はマイケルに走りより、
マイケルの手を取り
握りしめた。
「マイク、僕だよ。ヨハンだよ。
もっと早く来れなくて、ごめんね」
と言った。
そして、
「会いにこれないから、
毎日、神さまにお祈りしてた。
必ずまた会えますように･･･
って」
「でも、これじゃ、あんまりだ」
と言って泣いた。
初めは涙をこらえようと
していたのだが、
こらえきれなくなり、
少年はやがて
人目もはばからず
大きな声で
子どものように泣き出した。
少年はマイケルの手を
強く握りしめたまま
泣いていた。
やがて泣き疲れた少年は、
そのままマイケルの手に
頬を寄せたまま、
眠ってしまった。
マイケルの手を
少年の涙が
かすかに濡らした。
(イメージ音楽 2)
マイケルを慕う
ヨハンの心の声
「Happy」
マイケル・ジャクソン
(原曲はビリー・ホリデイで映画OST)
(マイク･･･)
と呼ぶ声が、
かすかに遠くで
聞こえたような気がした。
マイケルは夢とも言えない
夢のなかで、
長く暗いトンエルを
ひとりでずっと
歩いていた。
(マイク･･･)
と呼ぶ声に、
後ろを振りむいた
マイケルの目に
映ったものは、
遠くで揺らめく
小さな光だった。
遠くでかすかに
揺らめいていた光は、
やがて少しずつ大きくなり
白い光となり
マイケルを包んだ。
マイケルが
深い眠りから覚めたのは、
みんなが帰ったあとだった。
モニターの波動が
ゆっくり、ゆっくり動き出し、
巡回の看護婦が
それに気づいた。
それは奇跡とも
言えた。
(写真：NCT テヨン～イメージ ヨハン)
(写真：NCTテヨンとテン～イメージ ヨハンとマイケル)
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P.S. たぶんいつものごとく、ピリオドまでは
書けないと思うのですが、ミステリー小説です。
登場人物のイメージと名前が、「夢のスターランド」と
同じなのですが、別ストーリーの予定です。
