(写真：イ・ミンホ イメージ：音楽プロデューサー ユン・ソンジェ)
「どうしても、だめでしょうか？」
「駄目だ。許すわけにはいかない」
と、スターライト事務所の会長は
冷たくソンジェに言った。
会長はソンジェの才能を
誰よりも認めていた。
だから実の息子がいるにも関わらず、
自分の後継者として
ソンジェを考えていた。
だからこそ、
マイケルのことは
許すわけには
行かなかったのだった。
「マイケルは自分から、
この事務所を出て行ったんだ。
そんな練習生を許して、
この事務所から
再デビューさせるなんて、
とんでもないことだ。
いくら才能があろうとも、
他の者から見たら、
ただの甘やかしでしかない」
いつも冷静なソンジェとは
とても思えないような行動であり、
願い出だった。
「まだ高校生だったんです。
高校生なんて、まだ子どもですよ。
だからつい甘いデビュー話に
乗せられてしまったんです。
許してあげてください」
会長はソンジェの異常な行動に
一抹の不安を感じずには
いられなかった。
(写真：チョン・ウソン～イメージ スターライト芸能事務所会長 ユン・テソン)
意識を取り戻してからの
マイケルの回復は、
順調なようでもあり、
そうでもないように
思えることも
多かった。
マイケルはグループを
突然脱退したことから、
よからぬ噂が
ネットで横行していた。
それに対して、
前の事務所は
誤解を解こうとすることは
全くしなかった。
そしてそれどころか、
マイケルひとりを悪者にして
グループへの同情を集め、
ネット露出を利用した
人気グループへの脱皮を
図った。
そしてその試みは
成功した。
(写真：キム・ボム イメージ：練習生マイケル)
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P.S. たぶんいつものごとく、ピリオドまでは
書けないと思うのですが、ミステリー小説です。
登場人物のイメージと名前が、「夢のスターランド」と
同じなのですが、別ストーリーの予定です。
