ミステリー小説「翼ある者」番外編 イカロスの飛翔 第一章 折れた翼 ⑤ | 銀河の渚 Dreamscape

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地上に舞い降りた天使 
かすかに聞こえる羽音
羽が風に舞うその瞬間
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プロローグ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(写真:イ・ミンホ イメージ:音楽プロデューサー ユン・ソンジェ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイケルの意識が

もどらないまま、

すでに3ヶ月が過ぎていた。

 

 

最初の1ヶ月の治療費は、

マイケルが所属していた

事務所が支払ったが、

2ヶ月目からは家族が

支払うことになった。

 

 

植物状態となった患者の

治療費は、決して安くはない。

マイケルの家族は、

貧乏ではなかったが、

金持ちでもなかった。

 

 

家族は必死にお金を工面したが、

いづれ行き詰まるのは

目に見えていた。

 

 

母親はやっと

工面したお金を持って、

会計へ行った。

しかし会計で、

意外な事実を

告げられた。

 

「もう、入院費は頂いてますよ」

 

会計は誰が入院費を

支払ったかを、

教えてはくれなかった。

 

「その方の希望で、

名前は教えられないのです。

でも、入院費の心配は

しなくて良くなりました。

 

その方がずっと

支払ってくださるそうです」

 

 

そのようなことがあってから、

数日たったある日の

午後のことだった。

 

 

いつものように、

母親は息子に会うために

病院へ来ていたのだが、

そこへ音を立てながら

急ぎ足で受付へ急ぐ

男性を見た。

 

 

背がとても高い男性で、

サングラスでなぜか

顔を隠していた。

 

 

受付に着くやいなや

男性は受付の女性に言った。

 

 

「すまないが院長に

連絡をとってもらえないだろうか?

今日の昼に会う約束だったのだが、

急な用事が入り、

時間に遅れてしまった。

ユン・ソンジュが来たといえば、

すぐ分かるはずだ」

 

 

 

 

 

 

イ・ミンホ

 

 

 

 

 

ユン・ソンジェと言う

その名前に

マイケルの母親は驚き、

男性の方を見た。

 

 

マイケルの母は以前、

ソンジェと会ったことがあった。

昔、練習生の親たちが集まる

事務所の会合で、

ソンジェと会って

マイケルの将来について

話したことがあったのだ。

 

 

マイケルの母親は

驚きながらも

男性に近づいて行き、

ためらいながら言った。

 

 

 

「あの、スターライト事務所の

プロデューサーの

ユン・ソンジェさんでは

ありませんか?」

 

 

そのことばに男性は、

驚いて後ろを振り向いた。

 

 

しかしやがて男性は

サングラスを取って、

マイケルの母親に

挨拶をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

イ・ミンホ

 

 

 

 

 

「お久しぶりです。

いつかお会いすることに

なるだろうとは思っていましたが、

それが今日だったとは・・・」

 

 

 

 

 

 

イ・ミンホ

 

 

 

 

 

入院費を支払ったのは、

ソンジェだった。

 

 

そのことを知ったとき、

マイケルの母親は嬉しかったが、

デビュー話に心が揺らぎ、

事務所を変えさせたのは

マイケルの母親だったから、

とても心が痛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キム・ボム

(写真:キム・ボム イメージ:練習生マイケル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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P.S. たぶんいつものごとく、ピリオドまでは

 書けないと思うのですが、ミステリー小説です。

 登場人物のイメージと名前が、「夢のスターランド」と

 同じなのですが、別ストーリーの予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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