創作ファンタジー ミステリー小説「聖なる者」第1章 王女ルナの恋 第23話  | 銀河の渚 Dreamscape

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地上に舞い降りた天使 
かすかに聞こえる羽音
羽が風に舞うその瞬間
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プロローグ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ニマ、やっと君を

ここから出してあげることが、

出来そうなんだ」

と、リールイは嬉しそうに

ニマに言った。

 

 

逃げるためには、

ニマが正気であることが

必要だった。

 

 

リールイは先週から、

記憶の埋め込みは

中止していた。

 

 

すでにニマは、

本来の記憶を

取り戻し、

聖なる者の

輝きに包まれていた。

 

 

脱出計画実行までは、

ニマの記憶が戻ったことを、

誰にも気づかれては

ならなかった。

 

 

ニマは体調を崩し、

静養が必要であるとして、

リールイはニマを

誰にも会わせなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルナが

ニマのことを心配して、

見舞いに訪れても、

リールイは決して

会わせなかった。

 

 

しかしどんなに用心しても、

隙は出来るもので、

その隙をついて、

ルナはニマに

再び会った。

 

 

それは大尉が、

長い間、顔を見せない

ニマの病状を気にして、

リールイを

呼び出したときだった。

 

 

ルナは、やっと再会できた

ニマの顔を見たとき、

なぜだか涙が溢れて

止まらなかった。

 

 

そして、そのような

ルナの様子を見たとき、

ニマは不思議な感情に

襲われた。

 

 

今まで経験したことのない、

感情だった。

 

 

ニマはいつしか

その腕を伸ばし、

泣きじゃくるルナを

その胸に抱きしめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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