創作ファンタジー ミステリー小説「聖なる者」第1章 王女ルナの恋 第7話 | 銀河の渚 Dreamscape

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地上に舞い降りた天使 
かすかに聞こえる羽音
羽が風に舞うその瞬間
Dreamskape 
プロローグ

(写真:キム・ソヨン 秘密捜査機関の情報分析官ソヨン・イメージ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダメです。事前予約無しでは、

社長には会えません」

外で秘書と誰かが

揉めているようだった。

 

 

しかしこの鉄壁の警備を誇る

人材派遣会社に、

どうやって事前予約無しに

入ってこれたのか?

と、ニーナは訝かしんだ。

 

 

「何事なの?」

とニーナは秘書に内線で

問いかけた。

 

 

「私よ、ニーナ。

大学で同期だったソヨン」

と、秘書とは違う人物が

答えた。

 

 

「ソヨン?」

 

 

「そう、ソヨン。

あなた私にヘッドハンティングの

オファーをしたことを忘れたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても、

あなたの実力は認めるけれど、

派手にやってくれたわね」

 

今頃になって、賊が侵入したと

連絡が入ってきたところだった。

 

 

「あなたの人材派遣会社、

表向きはITセキュウリティーの

派遣会社だけれど、

本当は紛争地に傭兵を

派遣しているのよね。

それにしては、お粗末だわ」

 

 

「仕方がないでしょ。

私の家族はプーチンとは

まるで関係無いのに、

ウクライナ侵攻のおかげで、

関係のない私達まで、

資産凍結の憂き目に

あったのだから・・・」

 

 

「それでみんな、

めぼしい人材は、

逃げて行ってしまった・・・

ってことなのね。

 

それで私に、

白羽の矢・・・

ってこと?」

とソヨンは、

ロシア富豪の娘であり、

留学時代の天敵ニーナに

あきれたように言った。

 

 

「今度のプロジェクトは、

仕事とは関係の無い、

個人的なプロジェクトなの。

でもリーレイに関係のある

プロジェクトだから、

あなたは断れない。

 

あなたは未だに独身、

リーレイのことを、

忘れられずにいる。

そうでしょ?」

 

 

ニーナとソヨンは、

学生時代、

リールイの愛を巡って

熾烈な恋のバトルを

繰り広げた。

 

 

結局、この闘いに

勝者は無く、

そのままリールイは

母国へ戻り、

消息を絶ったのだった。

 

 

ソヨンが秘密捜査機関の

情報分析官に応募したのは、

リールイの消息を

知るためでもあった。

 

 

「あなたがリールイの情報を

秘かに探っていたのは、

知っていたわ」

とニーナは

冷ややかな笑みを浮かべながら、

ソヨンに言った。

 

 

「私も知っていたわ。

あなたが秘かにリールイの情報を

集めていることを・・・」

と、ソヨンも負けずに言い返した。

 

 

 

 

 

 

 

(写真:キム・ソヨン  韓国の女優・モデル 出演作「アイリス」など)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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