9月だというのに暑い日が続いてますが、


大阪ザ•シンフォニーホールでの演奏会に行ってきました。


シンフォニーホールでの演奏会は、リサイタルもそうですが、


昼公演が多くて行きやすくてありがたいです。






[ヴァイオリン]成田達輝
[ピアノ]牛田智大
[指揮]大井剛史
[管弦楽]日本センチュリー交響楽団
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18

ブラームスとラフマニノフの生誕メモリアルの演奏会です。

まさに、特別感満載の演奏会でした。


成田さんが登場されると、その服装がインパクトあり過ぎでした。

いつも牛田くんの服装がどうのこうの書いているので、ちょっと控えようかな、
と思ってたのですが、

これは書かずにはいられません。

SNSでみるといたって普通にみえるので、どこが?と思うのですが、

下へ視線を移すに従って、個性的になってきます。

上着とシャツのアシンメトリーな感じや、
ボトムスがやんちゃに膨らみ、
クリスタルなかかとのブーツ。

いきなり惹きつけられてしまうオーラがありました。

客席にかなり近いところで、ヴァイオリンを構えると、

繰り広げられる超絶技巧。

自身が演奏されていない時には、視線は天を仰いだり、舞台に背を向けたり。

情熱的でロマンティックな演奏でした。

調べたところ、1711年製のストラディバリウス タルティーニを貸与されていた時もあったみたいですが、
今回の演奏会で使用されていたかは分かりません。

いつも、大きな存在感のあるピアノを聴いているので、

ヴァイオリンの繊細さに魅力されました。

聴衆もヴァイオリンの最後の余韻まで受け取ろうと、

しばらくの静寂の後で、盛大な拍手が起こりました。

成田さんは、四方の席におじきされてました。

アンコールがなくてがっかりしていたら、後でサプライズがありました。



休憩の後で、舞台にあるスタインウェイをみると、ワクワクが止まりません。

牛田くんは、いつもどおりの服装で、
ある意味安心感。

浜松国際ピアノコンクール以来のラフマニノフピアノ協奏曲第2番。



浜コンの時は、一か八かで本選のみしかチケットを取っていなかったので、

予選の間は、本当に浜松に行けるのかドキドキしてました。

当日に席に着くと感慨深くて、
冒頭の和音で涙腺が崩壊したんだっけ。

コンクールという雰囲気もあるし、
オケも会場も、牛田くん自身も熱かった。

今回は、それよりも落ち着いて聴けました。

牛田くんが譜面と対峙して導き出した、
確信のあるタッチからくり出される、
ラフマニノフの世界。

スタインウェイは重厚な低音で支える。

終盤の和音は、力みがないのに鳴り響き、オケの音量に負けない怒涛のフィニッシュでした。

拍手が起こると牛田くんは、よし!というような納得の表情だったと思います。

成田さんもアンコールがなかったので、
牛田くんもないよね、と思っていたら、

成田さんが出て来られて、2人で挨拶した後で、牛田くんがピアノの方へ。

まさか牛田くんだけアンコール?

と思う間もなく、譜面を持った方が舞台に来られると、ピアノの大屋根を低くしました。

これは、もしやお二人で?!

成田さんが、ブラームスのヴァイオリンソナタ第3番、第2楽章と曲名を紹介されました。

ゆったりとヴァイオリンの旋律がホール全体を包み込んで、夢のひとときでした。

牛田くんが、ピアノを弾きながら、成田さんの方をみる顔が可愛くて、後でファン友さんと盛り上がってしまいました。

今日の演奏会は、宝箱にたくさんの宝物が詰まっているようで、

幸福感でいっぱいになりました。




さて、前に岸和田でのリサイタルのインタビューがラジオで放送されたのですが、

その時は、リアルタイムで聴くことができませんでした。

そしたらYouTubeで公開されたようなので、

この日、演奏会に行く前に聴きました。


岸和田でのリサイタルも聴きに行ったのですが、思うところがあって、ブログには書いていませんでした。

このラジオを聴いて、後日でも書いておこうかな、という気持ちになりました。

牛田くんの作品に対する思い入れを知るたびに、感服しています。

その考えに触れるたびに、応援していくということの悩みや、グレーな感情を振り払ってくれます。

また、がんばろうと思えてくるのです。

今日も1日とても気分良く過ごせて、
いつも最近は適当な夕食も、手の込んだ料理をしようという気持ちになりました。

とても、小さなことなのですけどね。