昨日は大阪のザ•シンフォニーホールでの、牛田くんのリサイタルでした。



Program

シューベルト:アレグレット
       ハ短調 D915

シューベルト:ピアノ•ソナタ第13番
       イ短調 D664 op120

J.Sバッハ/ブゾーニ:「シャコンヌ」

〜〜休憩〜〜

J.Sバッハ/ブゾーニ:コラール前奏曲 
「主よ、われ汝に呼ばわる」BWV639

ブラームス:ピアノ•ソナタ第3番
      ヘ短調 op.5


 

主催者のツイッターの写真で、今日のピアノは、シゲルカワイ(SK-EX)と分かって、うれしかったです。


SK-EXは、牛田くんの演奏で、ラフマニノフピアノ協奏曲第3番を聴いたことがあります。


その時は、はっきり言って、ピアノの良さは伝わってこなかったです。


それから、ショパンコンクールとか、牛田くんのインスタライブでの演奏で、

とても気になるピアノになりました。



柔らかく温かみのある音は、アレグレットでいきなり本領を発揮します。


メランコリックな作品にマッチしていて、


ピアノの音というより、言葉を代弁しているよう。


牛田くんは、いつもより間を大切にしているような演奏で、


ピアノで語っているみたい。


シンフォニーホールの音響は、本当に素晴らしくて、


シャコンヌの低音の変奏は冴え渡り、


コラール前奏曲は、荘厳で、祈りの言葉そのものでした。


そして、やっぱりブラームスのソナタが、秀逸でした。


ブラームスが20歳で完成させた作品を、


畏敬の念を抱きながら、同年代の牛田くんが演奏する。


京都コンサートホール、別府アルゲリッチハウス、名古屋しらかわホール、

愛知芸術劇場、


今回のシンフォニーホールと、


座席の位置は、さほど変わらず、

でも演奏は全て違っていました。


牛田くんを通して、ブラームスの偉大な作品を共有させてもらえました。



アンコールは3曲


パデレフスキ ノクターン

パデレフスキ サラバンド

シューマン  トロイメライ



牛田くんは、少しお疲れかな、とも思ったけど、そんな心配は不要ですね。



牛田くんもデビュー11年目を迎えて、

これからも、様々な作品に取り組んでいくことと思います。



 


牛田くんのツイッターをみて、私は改めて感動しました。


本当にご立派ですえーん



「野望」でも「自己主張」でもなく、

作品の追求が第一である姿勢。


これからも、私達を悲しませることなく、ピアノに邁進してくれることを確信しました。



自分のペースで、末永く応援したいピアニストです。