昨日は少し遠出をしてこちらの公演へ

行って来ました。






会場はこちらの倉敷市民会館です。
開館50周年記念事業の演奏会でした。

画像お借りしました


外観は鶴が羽を広げているのをイメージしているそうで、

よく見ると屋根の部分が、鶴の頭のように赤いです。

50年といっても、外観も白く美しくて、
ホールも何度かリニューアルされているそうなので、キレイでしたよ。

私の住んでるところの市民会館とは大違いのレベルです。



2022年8月28日(日)14時開演

指揮   下野竜也
ピアノ  牛田智大

プログラム

ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲 

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
       ト長調 Op.58

     〜〜休憩〜〜
 
ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調
        Op.88


冒頭の序曲は、オペラの中の旋律を素材にしたそうで、短い曲(8分)なのですが、物語のように展開していました。

続いて、艶消しのスタインウェイが中央に運ばれます。

牛田くん、下野マエストロが登場。

メッシュヘアもすっかり見慣れました。

黒っぽいハンカチを手に持って挨拶する牛田くん。

何となく緊張している様子が見て取れます。

当時は斬新だったされるピアノの和音からの始まり…

その音は真綿のような柔らかさでした。

その後、オケの演奏の間も、牛田くんの足元はリズムを刻み、心を落ち着けているような様子。

曲が展開していっても、出過ぎることなく、緻密な演奏を繰り広げていました。

第1楽章のカデンツァは、牛田くんによると、クララ・シューマンによるものだそうで、

様々な表情のモチーフが散りばめられていました。

可憐さと華やかさが混在する楽章でした。

第2楽章は、弦とピアノの掛け合いが絶妙で、何か言いたげなピアノの音色が儚げです。

途中の短いグリッサンドが優しくて、
2台ピアノの時とは真逆のものですね。

第3楽章になると、牛田くんの抑えていたものが爆発と言った感じで、ピアノの音がゴージャスに鳴ります。

カデンツァはベートーヴェンによるもの。
聴衆の集中度も半端なくて、私はクシャミが出そうだったのを必死で我慢しました。
ここでクシャミしたら、もう2度と聴きに来れない!

最後は迷いなく、オケと共に突き進んで
男前の牛田くんでした!


インスタライブで、コンチェルトの初出しが一番怖い、と言ってた牛田くん。

そんな思いをしながら、紡ぎ出す音を聴けることの有り難さ。

折に触れて、応援してくれる人達への感謝を口にする牛田くんですが、

もう何年も前から、感謝してもしきれないのは私の方ですよ。

アンコールのトロイメライは、少しホッとした気持ちで演奏できたでしょうか。



休憩後のドヴォルザークは、金管、木管のソロに酔いしれました。

倉敷市民会館は音楽専用のホールで、
音響も最高に良いです。

下野マエストロのダイナミックな指揮と
都響さんの圧のある音。

最高のフィナーレでした!

アンコールはマエストロの編曲による、
プーランク「平和のためにお祈りください」でした。

平和への祈りを込めて、厳かに演奏。

最後は、手を振られて退場されるマエストロが素敵でした。


今日も高知で演奏会がありますね。

ご成功をお祈りしています。