コロナの影響で昨年中止になった、ザ·シンフォニーホールでのリサイタルに行ってきました。



ここのところ、大阪も感染者が増えてるので、

ひょっとしたら足を運ぶ人も少ないかも、と思ってました。

私も一瞬だけ迷いましたけど、私の中では「行きたいから行く」

ただそれだけなのです。

客席に着いてみると、座席はソーシャルディスタンス仕様ではなく、

前後左右とも人がいました。
(会場は空調システムにより、10分間隔で空気が入れ替わるそうです)

久しぶりに近くに人がいることに、緊張しましたが、

会場を見渡して、空席が少ない様子に、嬉しくなってきました。

皆さんが待ち望んでいた、そんな雰囲気の会場です。


プログラム

夜想曲 第16番 変ホ長調 op.55 No.2

3つのマズルカ op.50

ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 「葬送」 op.35

3つのワルツ op.64
第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」
第7番 嬰ハ短調
第8番 変イ長調

ポロネーズ 第6番 変イ長調 「英雄」 op.53

~~休憩~~

4つのマズルカ op.17

幻想曲 ヘ短調 op.49

バラード 第4番 ヘ短調 op.52

舟歌 嬰ヘ長調 op.60


ピアノはヤマハのCFX。

牛田くんの言葉を借りるなら、

「温かみとともに影も感じられる
ショパン的な音色」

今回はマズルカをたくさん演奏してくれたのですが(アンコールもマズルカOp52-1,Op-52-3)

マズルカにとても合ったピアノでした。

牛田くんのマズルカは自然と情景が浮かんでくるようです。

ワルツに至っても、喜怒哀楽を操り、
正に魔術師のようです。

後半の曲間で、拍手が頻繁にあって、
私的には集中できなかったのですが、

また大好きなバラード4番が聴けて嬉しかったです。

舟歌でホールの音響が発揮され、極上の音が隅々まで響き渡ります。

拍手に答えて、牛田くんは何度も挨拶してくれました。

最後はバイバイで舞台袖へ。

バイバイも久しぶりでしたね。


牛田くんが何度も演奏しているシンフォニーホール。

休憩を入れて2時間半近くの、充実した公演でした。


今回改めて思ったこと。

牛田くんの演奏がなぜ好きなのか。

無遠慮に人の心に入ってこない音だからじゃないかと、私は思ってます。

押し付けがましくなくて、人の心に寄り添ってくれる。

だから、どんな精神状態でも演奏を聴きに行こうと思えます。

前と比べると、牛田くんに対する感情も落ち着いたけど、

演奏は今が1番好きですね。

自分のペースを保ちつつ、末永く応援したいです。