昨日は、兵庫県川西市にある、みつなかホールでの公演でした。


1週間に3回も牛田くんの公演に行くというハードスケジュール。

普段は、のんびりと引きこもっているので、

体力的には疲れました。

でも、心は幸福感で一杯です。


PROGRAM 

バッハ:イタリア協奏曲 へ長調 
    BWV971

ショパン:ノクターン第16番
    変ホ長調 Op.55-2

ショパン:ピアノソナタ第2番
    変ロ短調Op.35「葬送」 

ショパン:ワルツ第5番
    変イ長調 Op.42

ショパン:ポロネーズ第6番
    変イ長調「英雄」Op.53

~休憩~

ショパン:3つのマズルカ Op.56

ショパン:幻想曲 へ短調  Op.49

ショパン:バラード 第4番
     へ短調 Op.52

ショパン:舟歌 嬰へ長調 Op.60


画像お借りしました

こちらのホール、両側の壁がまるで
教会のようでした。

イタリア協奏曲を聴いていると、
宗教的な雰囲気に包まれます。

今日のピアノはスタインウェイ。

低音は重厚に響き、高音はまろやかでした。

葬送ソナタや、英雄では圧倒的なパワーでした。

ホールとしては、500席ほどの規模なので、

牛田くんは、その辺りを計算しながら演奏していたのでは、と思いますね。

ノクターンワルツで、うっとりと夢心地だったり、

陰陽が混在して、様々な感情が織り成す、前半のプログラム。


後半はマズルカから。

このマズルカで異次元の空間へ。

聴衆も集中しているのが分かります。

幻想曲は、優しく柔らかにうたい始めた後、

次第に人生の荒波の中へ。

人生を闊歩するかのようなリズムに高揚し、

極上のピアニシモに導かれながら、
幻想の世界へ誘われる。

最後の二音で、現実に引き戻され、

大きな拍手がありました。

牛田くんは、一旦下がった後、
バラードへ。

これで聴くのは、3回目だけど、
やっぱり1番好きです。

とても技術的に難しい曲ですが、
自然と感情移入できる。

牛田くんは、ずいぶん髪が伸びてきたのか、演奏するたびに揺れるのですが、

翳りのある横顔が、よりその世界観を引き立てている。

ピアニストは、そういうところも重要だと思うのです。

自分をどのように見せるか。

牛田くんの場合は、計算ではなくて、自然と身に付いている。

バラードの後は、拍手は起こらず、
最高に集中した状態で、舟歌

ゴンドラに揺られながら、人生を振り返る旅のようです。

全ての音に心を乗せて、

牛田くんはショパンを表現していました。


アンコールは、雨だれ
てっきり子犬のワルツだと思ってたので、嬉しい誤算でした。

充実のプログラムに、感謝するのはこちらの方なのに、

深々と礼をする姿には、聴衆への感謝が伝わります。

スマートにお辞儀をするピアニストもいるけど、

私は、こんな牛田くんが好きなのです。


この演奏会で、私のウシ活はしばらくお休み。

コロナの感染者数も気になりますが、

無事に予定されている演奏会が行われるよう祈ってます。




大阪梅田の阪急のコンコースが、イルミネーションに彩られていました。

画像お借りしました
BELLのCONCERT 

もクリスマス仕様に。

くるみ割り人形