小さな お話.星を紡いで 歴史を辿るように空に重なる 空虚を埋めてゆく逃げ出した本能は理性を担ぎ愛の丘で十字を誓った無に浸食された太陽は月の裏側へと隠れ去り愛を担う蝶が孵化をする宙に散らばる無花果の花を掬いあげては繭の海へと還してゆき万を数えては 8を求め蔓延る蒴が空を支配した生命運ぶ胞子の影で一つの星が回帰するそうこれは手のひらで掬いあげた小さな小さな世界のお話孵化した蝶は手のひらから 大空へと飛び立った―∞