ふと『the giving tree』ってお話を思い出しました
何気なく本欲しいなぁって…検索したら、びっくり
持ってた事が判明
昔、親戚のおっちゃんがお土産でくれた絵本。
当時は英語が読めなくてずっと放置でした。。
これかぁ!って、今更気付いた
親子関係やら、受け取り手によって色んな解釈ができる絵本。
改めて、絵本を読んでみた。
ただただ 木の愛に感動でした。
*
『the giving tree』
一本の木がありました。
木には 大好きな男の子がいました。
男の子は毎日 木の所にやってきました。
幹に登り 枝からぶらさがり りんごを食べました。
そして 疲れると木陰で眠りました。
男の子は 木がとても 好きでした。
木は 幸せでした。
しかし時は流れて 男の子は大きくなり
木はしばしば 一人ぼっちでした。
ある日 大きくなった男の子は木の所へやってきました。
木は言いました。
『いらっしゃい、ぼうや。来て私の幹に登り、枝にぶらさがり、りんごをお食べ。
私の木陰で遊び楽しんでおゆき。』
「僕は木登りをして遊ぶには大きくなりすぎたよ。」
男の子は言いました。
「僕は買いたいものがたくさんあるんだ。
君は僕にお金をくれるかい?」
『ごめんなさい。』
木は言いました。
『私はお金を持っていません。葉とりんごがあるだけです。
そうだぼうや、りんごを持っていきなさい。
そして売りなさい。
そうすればお金が手に入いり、幸せになれるでしょう。』
男の子は木に登り りんごを持っていきました。
木は 幸せでした。
それから長い間 男の子はやってきませんでした。
木は寂しがりました。
そうしたあの日 男の子は木の所にやってきました。
木は喜び言いました。
『いらっしゃい、ぼうや。来て私の幹に登り、枝にぶらさがり、りんごをお食べ。
私の木陰で遊び、楽しんでおゆき。』
「僕は忙しすぎて、木登りをしてる暇はないんだ。」
男の子は言いました。
「僕は妻と子供のために家が欲しい。
君は僕に家をくれるかい?」
『ぼうや、私の枝をお切りなさい。
それを使って家を建てなさい。
そうすれば、あなたは幸せになれるでしょう。』
男の子は 枝を切って持っていきました。
木は 幸せでした。
それから長い間 男の子はやってきませんでした。
男の子が再び 木の所にやってきた時 木は嬉しさのあまり言葉がでないほどでした。
『いらっしゃい、ぼうや。こっちへ来て遊びなさい。』
木はささやきました。
「僕は年をとりすぎたよ。それに寂しくてそんな気にはなれないんだ。」
男の子は言いました。
「僕は、遠くへ運んでくれる船が欲しいんだ。
君は僕に船をくれるかい?」
『私の幹を切って船を作りなさい。
そうすれば、あなたは遠くへ行けて幸せになれるでしょう。』
男の子は幹を切って 船を作り 遠くへ行きました。
木は 幸せでした。
けれど 本当は 違いました。
それから随分と年月が経ち 男の子は再び木の所にやってきました。
『ごめんなさい、ぼうや。』
木は 言いました。
『あなたにあげられものが何もない。
りんご達もなくなってしまった。』
「僕の歯は、りんごを噛むには弱すぎるよ。」
男の子は言いました。
『枝もなくなってしまった。
もう、ぶら下がらせてあげられない。』
「僕は、枝にぶら下がるには年をとりすぎているよ。」
男の子は言いました。
『幹も無くなってしまった。もう登らせて…』
「僕は木登りするには疲れ過ぎてしまったよ。」
男の子は言いました。
『ごめんなさい。』
木は ため息をつきました。
『あなたに何かあげられたらいいのに…私は何も持っていない。
ただの古い切り株です。』
すると 男の子は言いました。
「今はそんなに欲しいものは無いんだ。
ただ座って休める静かな場所が欲しいんだ。」
『それなら。』
木は言いました。
そして 出来るかぎり真っ直ぐに背を伸ばしました。
『この古ぼけた切り株は、座って休むにはとてもいい。
いらっしゃい、ぼうや。お座りなさい。座ってお休みなさい。』
男の子は 言われた通りにしました。
木は 幸せ でした。
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