act2 ピンクとイエロー | ☆派遣戦隊 チケレンジャー☆

act2 ピンクとイエロー

「カラーも5色あるしまだ正式ではない候補生だからエリア研修を受けなさい。」レイヴンさんは私に新しいウェアを手渡しながら言った。
新しいウェアは全体の配色やデザインはあまり変わらないが訓練生よりチケレンジャーが来ているデザインに多少近付いた。
歩く度にひらひらしたスカートのプリーツがなくなり、ブーツの下にニーハイを履くようになった。
新しいウェアに身を包み1番忙しいNorth Areaでの研修が始まった。
9人の訓練生が働く背後にチケレンジャーはいた。いつも背後にいるけれどあまり関わることのない彼女たちは笑顔で迎えてくれた。
「今日からまたよろしくねクリアちゃん☆」
North Areaに着くなり真っ先に声をかけてくれたのがチケレンジャーピンクこと桃花さん。いつまでもつかめない不思議な人だ。
 …クリアちゃん?私は透なんだけど…?そう思ったのは私だけではなかったようで。。。
「なぁにクリアって?」とチケレンジャーイエローの菜花さんが後ろからやってきた。彼女は小柄で大人っぽい。
「だって候補生だから色ナシでしょ?新入りでもチケレンジャーなんだから。透ちゃんだしクリアでしょ☆」
「なるほど。確かに。」いきなりやってきて納得しているのはNorth Area責任者のキナリさん。ぽやんとした頼りなさげな人だ。
「じゃあレイヴンさんにも伝えとくねん♪」そう言って早速内線を手にした桃花さんの横にいた菜花さんが「よろしねクリアちゃん。」と笑っていた。
どうやらとても歓迎されているようで安心した。