堂々とひとを利用しては
天然な主人公みたく振る舞う
清純さのかけらもない世界で、
などと憂いてもひとに諂う
なあ知ってるか、
愛ってひどい臭いがするんだ
それはどうかな、と
今さら言えるはずもなく
とりあえず「好きです」
好きですよ
大概のひとは嫌悪の対象にはなりません
なったとすればそれは、わたしが某を心底愛したというようなこと
そっちの愛をひとに知らしめたことはない
叫ぶ愛はひとに普遍的に与えられるべきアガペーで、それはほぼまったく嫌悪を含まないので、ただ同情から、友情から、少し間違うことも無きにしもあらず
好意のほうが優に上をゆく
一緒にいたいという好意
一緒にいたくなくてもいられるのは
生まれ持った愛のおかげ
不快はひとの所為ではない
わたしがわたしに対して不快を抱くきっかけとなった彼や彼女のことは愛してる
ひとに鬱や毒を撒き散らすわたしが醜いから後になって嫌になるからそのことを見越してひとと距離を置くこともある
それでもまだ自由で、まだ選択の予知があって、たまにふらついて気がつくと楽なところに立ってる
もっと何も感じない人間でありたい
面白くなんてなくていいから
可もなく不可もなくまるで存在感のない人形になりたい
大事にされたい、必要とされたい、などという素敵な甘ったれた願望は、ここ最近じわじわと劣等感に浸蝕されてほぼ消えつつある
それと同時に、ひとに触れたい、触れられたい、という波のくる面倒な体のシステムも、まるでそんなもの無かったみたいにおとなしくなっている
心身の、あまりに甚だしい別離に数年間悩まされてきたわたしの精神が、こんなに肉体やその他に無関心になってしまったのは何が原因なのかわからないけど、その方が楽ではあるのです
いつかこうなることを望んでいた気がする
けど今なら無理矢理にでも自分に暗示をかけて、○○に依存せよ、などという勝手な指令を出してしまいそう
なんだか、ひととの付き合いが日に日に薄れていくのがわかる
わたしが、私のなかにずぶずぶと陥没していっているから物理的に遠くなっているのだと思う
無機質な表情や無機質な動き、一定の間隔でときどき現れる人間らしさだとかそういったものは、非現実から現実に呼び出されゆくかもしれない
それでも構わないという凄まじい客観
これも全て、わたしの所為なのだろうか
周りが突然あまりにも突拍子もなく嘘をつきはじめたからではないのか
お前などいてもいなくてもかわらないのだという顔をするからではないのか
もちろんそんなことはないのは知っている
けれどもし、なんの悪意もなくひとがそうであるなら、わたしはこれ以上笑っていられる自信がない
異常につめたい態度で「好き」の言葉だけ仕方なく与えてみたりとか、あまりに酷ではないの
だけど、それもこれも全て、わたしがわたしの世界で引き起こしたことだ
なんという主観
なんという傍観
なんて不安定な世界であることよ
ひとはシナリオ通りに動いているに違いない、そうだ、きっとそうだ
ああ
だけど、
ただ不安定なのではない
苦しいのだ
これを、不安と呼ばずに何とするのか
ひとは誰しも環境に左右される
それは少なからず個人が環境に絶えず何かを垂れ流しているからだと思う。それの作用なのではないかと
その環境になどなりたくはない
どうせなら血骨肉の一部となってそのなかでほどよく生きながらえたい
激しい痛みを伴う可能性がストッパーとなりわたしを部屋に留めさせる
改めて見るとこの部屋は、わたしひとり生きてゆくには十分な広さを持っていた
i never felt this empty before
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