きのうは久々に映画館に行って、
「Sami blood」(サーメ人の血)
という映画みてきました。
サーメ人というのは、
北極圏に元々住んでいた現住民族で、
トナカイと共に移住生活を送る人たちです。
映画では、一人のサーメ人の女の子が
サーメであることを隠して
スウェーデン人のふりをして生活していく苦労が描かれていました。
はっきりとした年代は出てこなかったけど、
第二次大戦が終わるちょっと前(1940年)くらいの話だと思う。
その頃、スウェーデン人はサーメ人をはっきりと差別していました。
「サーメである」というだけで、
様々な偏見があったんです。
だからある時、
サーメの服から普通の服に着替えて、
名前を変えて生きていくと決めるんです。
でもね、そのうち彼女は
スウェーデン人の社会でも、
サーメ人の社会でも、
どちらにいても「一人、浮いている」
存在になってしまう。
その心の苦悩とか葛藤とかが感じられて、
観たあと胸が苦しくなりました。
「今だから言える」的に、
実は私もサーメ人なの。
っていう人、(この映画の女の子みたいに)
スウェーデンてけっこういるような気がするな。
今でこそ「平等の国」スウェーデンだけど、
その恥ずかしい過去がさらされた映画でもあります。
映画の予告はこちらで観れますよ。