☆登場人物
●後輩K・・・・社内芸人。その芸、職人技
●後輩M・・・・社内芸人。その芸、ファイナルウェポン
余興、人間生け花
このような、恐ろしい芸が存在していいのでしょうか。
そのような芸のひらめきを授かった、自分の運命を呪いました。
みなさん、もうお分かりでしょう。
人間生け花。読んで字のごとく。
人間に花を生けるのです。
披露宴の二次会、憂いの席といえば、華、華、花。真っ赤な薔薇。
生ける場所は、「シリ」。
仰向けの状態から両足を持ち上げた「花瓶役」が台車にスタンバイ。
下半身はすっぽんぽんですが、白いクロスでぐるぐる巻きにするため、観客からは二本の足のオブジェが生えた白い花瓶にみえることでしょう。
♪♪チャッ、チャッ、チャッ、チャチャ!チャー、チャラチャッチャッチャー♪♪
(踊る大捜査線のテーマソング)
紋付き袴の華道師範、軽快な音楽とともに登場。
躍りながら生け花。
(場内大爆笑)
神憑りのプラン。笑いがとれないはずありません。
しかしながら、最大の問題が立ちはだかります。
誰が生けて、誰が生けられるのか……
私の頭にはすでに答えがありました。
Kが生けて、Mが生けられる
(ミッションインポッシブル編へつづく)