ついにやっと、やっと行くことができた。
それにしても美味しかった。いちごが甘くて、クリームが邪魔と思えるくらい。でもそのクリームが、ふつうはホイップなところを、手作りのいちごクリームにしていて、さすがオリガミと感動した。中も、ありがちなコーンフレークではなく、手作りの香ばしいクッキー。いちごのコンフィチュールも自然な甘さ。
オリガミは以前にもアフタヌーンティーなどで利用した最愛のホテルラウンジだが、3月末まで限定のストロベリーフェアを開催しており、ストロベリーパフェに一目惚れした。今年はアフタヌーンティーの方はストロベリーと無関係な感じで華がなかった。その代わりなのか、ストロベリーフェアが。
ここがホテルということを考え、たかーいなどと世間知らずなことを抜かしてはいけない。
でも僕は『ほとんど値段変わらないなら固形物を選ぶに決まってる』との発想で…いやいや、そんな卑しい感情ではなく、もっとロマンチックな気持ちでストロベリーパフェに会いに行った。
デザートビュッフェやパンケーキやかき氷は、どうぞどうぞ、食べ姿も己の見てくれも気にせず、皆様貪り食って下さい。でも、パフェだけは特別というか聖領域というか。だから、髪はパサついて、頰は垂れ、怠惰の象徴な体型の人、服の毛玉やシミも気にしないで口の周りを汚して、くちゃくちゃ、音を立てて食べる人に侵されたくないのだ。簡単に言うと、
パフェだけは、可愛い子以外食べないでほしい
そんなことを言うと、僕の顔を知る人からは罵詈雑言やら嫌味を浴びそうだが、気にせず進める。僕がそう思うのは、元からの思考もあるが、愛してやまないハナエ嬢(僕は彼女のファンならぬ、愛犬でありパトロンである)の綴ったパフェ論が、影響している。以下、引用。
『ブスは食うな』とは一言も書いていない。僕の付加解釈だ。だが、どう考えても、このイメージに、身なりにも気を遣えない女性は似つかわしくないのだ。パフェがロマンチックの権化なら、そこに対峙する女性も、ロマンチックの権化であってほしい。
例えばこんなイメージ。
もうまさに理想の最高峰。
これぞ僕のイメージだ。
さて、そんなパフェ論を綴りつつ、今回のストロベリーパフェを。上述の写真の方が美味しそうなのは、写真のプロと素人の違いゆえ当たり前。
それにしても美味しかった。いちごが甘くて、クリームが邪魔と思えるくらい。でもそのクリームが、ふつうはホイップなところを、手作りのいちごクリームにしていて、さすがオリガミと感動した。中も、ありがちなコーンフレークではなく、手作りの香ばしいクッキー。いちごのコンフィチュールも自然な甘さ。
そして相も変わらず最高のロケーションと、このご時世数少ない昔ながらの温かみのある接客。僕の知る限り、こことホテルオークラ、帝国ホテルでしか感じられない温かさだ。
窓の外の景色。水辺の向こうに日本料理店。
君こそがロマンチックの権化だ。