「うた恋い」なる漫画本を買いました。


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雅美女に捧ぐ!「超訳百人一首」ということで。
これ、百人一首の歌のエピソードをピックアップして、漫画で解説?といった本なんですが。

実は私、百人一首大好きなんです(笑)
小さいころ、家族でよく夜遅くまで百人一首をやったり、中学時代の百人一首大会も燃えたなぁ(笑)

あの頃に覚えた和歌は、やっぱりまだ覚えてるもので。たまに思い出しては、「昔の日本人はなんて粋で風流なんだろう」と、ホゥ…とため息ものです。

百人一首を漫画で解説というと、やはり学習漫画のジャンルが強くて、沢山出ていますよね。

私も小学生の頃に買ってもらったのが、コチラ。


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くもん出版の出している漫画解説本で今でも大事にとってあります◎
この濃さがたまらん(笑)

百ある歌の一つずつに漫画での解説がついてるので、わkりやすく、かつ的確に!と、明確で見ていて無駄がなくて気持ちいい(笑)いわゆる正統派!

で、今日買ったのは学習漫画じゃない百人一首本!(笑)
表紙もきれいだし、珍しく期待して買ってしまいました(´∀`)



が………
結果は良くも悪くもイマドキでした~(´・ω・`)
なんというか、超訳というだけあって、くだけすぎかな・・・。
絵柄もシンプルで、「萌える!百人一首」ってのを狙って描いてる感じ?
雅なイメージを期待していたので、ちょっとサバサバしすぎかも・・・f^^;

だって…私の大好きな藤原高子嬢が…


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(´・ω・`)

夜道を歩いたことも、夜露を見たこともない深窓の令嬢が…

…もうちょっと酔わせて欲しかった(笑)まぁこれはこれでいいんだけど(笑)

ちなみに先に挙げた、くもん出版の方は、学習漫画伝記シリーズでおなじみの森有子先生が描いてくれています。


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なんか落ち着くこの画風ww

森有子先生は名前こそメジャーではないけれど、伝記シリーズでは皆さんも一度は目にしたことがあると思われます。

たとえば


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(他、キュリー夫人など)

とっても見やすく、丁寧で、そして絵柄に品があって、小さいころは森有子先生か、高瀬直子先生のものばかり選んで読んでいました。


話は逸れるけど、こういう学習本もいまや萌え風の絵柄になってきているみたいで、この伝記シリーズも顔ぶれを一新、子供たちの憧れる身近な有名人を取り上げる方向にリニューアルしたらしい。
ちなみに新しく追加された顔ぶれはオードリー・ヘプバーンや、グレースケリー、松下幸之助など。

フー…やっぱり、こういう若い世代や、授業で仕方なく古典や歴史を習ったりする人たちには、絵柄も今風で、コテコテじゃない媚びない作風の漫画の方がとっつきやすいのかもしれないね。

この百人一首の漫画にしても、雅男はエロく、お姫様は勝気で!

みたいなシンプルでわかりやすい構図で。

口語訳もそれぞれ解釈はあるから、ニュアンスも違ってきたりはするけど、とっても現代風でわかりやすいので、入門書としてはまぁまぁかな~。


例: きりぎりす 鳴くや霜夜のさむしろに 衣かたしき ひとりかもねむ

超訳: 今日はやけに寒いなぁ こんな夜に一人寝の俺って…orz あ、コオロギが鳴いてる

こんな感じですwなんかみもふたもないような訳だけどww

個人的に、大好きな業平と高子の和歌は、思い入れが強い分、漫画ページは複雑だったけど、
式子内親王と定家の切ない恋愛は、ストーリーも大筋から外れず、ホロリと涙を誘う素敵な出来でしたラブラブ

選曲もなかなかニクイし、もっと続きが出てもいいかも。2巻とか出たら、讃岐さまのエピソードとかも漫画になるかな。 興味のあるかたはぜひ。

あー…平安時代いいなー。
和歌にこめた当人たちにしかわからない想い。日本人のこういう奥ゆかしさ、本当に素敵。