事件 | 雨あがりの夜空の向こう・・・☆

これはずいぶん前になりますが、自分が事件に巻き込まれた時の体験談です。


夜、友人を迎えに駅へ向かう途中のこと。
暗い路地で人がうつ伏せで倒れていたんです。

「おいおい・・・これってまずいんじゃない?」

当然ながらすぐさま車を止めて110番しました。

警察はすぐに行くのでそこを動かずにその人を見ててくださいとのこと。


辺りは街灯も少なく暗かったため、自分の車のヘッドライトで倒れた人を照らしました。


たまに人が通りかかって

「なに、轢いちゃった?」

などと聞いてきます。


たしかに・・・車の前でその人を見下ろして自分がその人を轢いてしまったような図になっていました。

そしてまもなくパトカーが仰々しくサイレンを鳴らして3台駆けつけました。

「西部警察かよ・・・」

田舎の警察はよほど暇なんだなと思いましたが、それを聞きつけて今度は野次馬まで集まってきました。

「なんだどうした?」

「轢いちゃったんだって」

「え~?あのにいちゃんが?」


ちがうちがう!!

しかしどうしてもそんな風に見えるようで野次馬の冷たい視線が自分に集まります。

警察も疑うようにいろいろ聞いてきます。


警察官の一人が「あれ?」という表情で倒れた人に近寄り話しかけました。

「鈴木さん?」


声をかけられてその人は目を覚まし、周りをぐるりと見回してポカンとしています。

「やっぱり鈴木さんか~」

どうも酔っ払いの常習者だったみたいでまもなく彼はその近所の自宅へ送り届けられました。


やがて野次馬はあきれたように去り、パトカーも何事も無かったように静かに退散したのでした。


自分も疑いが晴れて自由の身に・・・
っていうか何もしてません。
何もしてないのになぜかビクビクしてました。



ひょっとして『ちょっと署までご同行願います』なんて・・


で、結局何の事件?