〓夜のとばりの中〓 | 前NYLON

〓夜のとばりの中〓

うまくまとめきれなかったですが、

前回同様、やっぱり自分自身の頭の中でも整頓出来そうに無いので、

出て来る言葉をある程度そのまま書きます。


2年間、いやそれ以上、根本的な原因が結果的に不明で、

迷宮のように声帯障害のスパイラルに迷い込んでしまった私ですが、

今まで何度と無く「これで治る」と云う見解を得て、その施術を行って来ました。


けれど、それらは功を奏さず、改善に至りませんでした。

これは現状で「LOVE+」の制作及び、バンド始動においての遅延の最大の要因であり、

周囲へ掛けている迷惑に関しては心痛の極みです。まずは何度でも謝りたいです。

しかしこの状態、心がバシッとやられてしまう訳です。こう云う内容を書く事自体が悔しいです。

唄えない事は無いんだけれど、

イベントの場合、30分が限界、ミドルでの唄い回しに難があり、痛みが生じる。

逆に高い地声は出るのが不思議。

その上のハイトーンは、途切れた通信のような声みたいになります。

でも今、唄ったら良い声出た…けどやっぱり嗄れた…こんな感じなのです。


声帯は複雑、と云うか微妙なバランスによって形成されているので、

2年前の段階での即時、根本的治療は難しかったとは思いますが、

「改善しないと云う事」にも「理由」は「存在する」はずなのです。

出口の見えない長いトンネル。

長いトンネルだとしても出口がある事が判らないのは苦しいです。


と云う状況でしたが、


やっと「ほぼこれが原因であろう」と云う地点に立つ事が出来た可能性が高いです


京都の病院にて診断してもらった所、どうやら「重度の声帯結節」との事です。

今までの「声帯障害」とは別、ではなくて、

長年の負荷の蓄積で声帯を「硬化」させてしまっていた所に、

5月26日のプレッシャーでタイガーアッパーカットな一撃が声帯に…と云う感じです.


この「硬化」と云うのは致命的です。


…。


でも、ちょっと待てよ、と。


もし5月26日にライヴをやっていなかったら、

今まで、見た目では気付けなかったその「声帯の硬化」に気付かないまま、

微妙な不調を抱えたままだったかも知れない。


5月26日のライヴによって声帯結節が発生したから、硬化した状態にも気付けた。(診断出来た)

声帯結節以上に「硬化」していると云うのが最も障害をもたらしている。

話す分には若干、声色が下がったかな程度で、問題が無いのがタチ悪い。


だから、やっぱり札幌から頑張って来た同僚?や、

ピロリやけんちゃんや篤人君や、会場に居た人達や、

良い意味でも悪い意味でも、自分と関わってくれていた人達に感謝したいと思った。

硬化に気付く為には声帯結節になる事が必要だった、のかも知れない。


で、これからさらに細かく京都にて診断してもらうんですが、

来週にも声帯の柔軟性を取り戻す手術を受ける事になると思います。と云うか…なります。

(なんでこう…毎年、毎年…本当にもう…疲れた、心身持たんよ)


逆算して…他の準備をこれから始めれば…やっぱり秋だな、と。

秋にはライヴをやるので。

と云う事は冬になるな、みたいな事にならないように、バッツリやってもらおう。


6月中旬、と云うかもうすぐ手術でしょう…1ヵ月で唄う許可が下りて…と云う感じです。

こうやって書いてまたダメだったら、やるやる詐欺ですよね。本当に自分が情けなくて嫌だ。

周りが動き出していて…その明滅すら届かない宇宙の果てに居る気分だ。


こんな…どうしようもない僕だけど、本当に。


それでもまだお付き合い下さる方は、頭を下げて、どうか宜しく御願いをします。