2011年10月12日
今日は残りのホッチキスの抜鈎だ。
処置室に行くといつもの先生の他に若い先生。
「じゃ、今日は残りの抜鈎だね。今日は研修医のY先生にお願いするからね。」と。
(えっ? 研修医? 心配 )
(T_T)
私の動揺がわかったのか
「大丈夫。僕が隣で見てるから。」
(当たり前だよ。しっかり見ててよ~)
「じゃ、やってみて。」 ………………………
「そうそう。なかなかいいね。」
_<)
「あっ、あんまり強く引っ張らなくても抜けるから。」
(もう先生、かわってよ~)
「あと、いくつぐらいですか?」
「あと、半分。もう少しだから。」
痛くて見ることができないから、あと半分がいくつなのかわからない。
「最後だよ。」
「はい。終わり。Y先生頑張ったね。うまく出来てたよ。」
(頑張ったのは私でしょ。)
「テープ貼っときますね。これは、自然と剥がれるまで無理に剥がさないようにね。」
(テープ?そーっと貼ってね)
………………
「綺麗。綺麗。いいねえ。Y先生初めてにしては上手だよ。」
(初めてにしては って。
大丈夫かな?)
こうして、怖い抜鈎が研修医の先生の手によって行われ、更に怖さが増したが、どうやら無事終わった。
今日の午後は久しぶりのリハビリ室。
リクライニングを使わなくても起き上がれるように、練習。 腕を挙げる練習など。
そして、最後に自転車漕ぎ。一定の速さで5分間漕ぎ続ける。
これは、かなりキツイ。
10月だというのに、パジャマは腕捲り。それでも、漕ぎ終わったときには汗がポタポタ。
キツイけど、ここまで体力が回復したという事実が嬉しい。
リハビリは退院の前日まで続いた。
1日目より2日目。2日目より3日目…と、全てにおいて楽にこなせるようになっていく。 凄い!
自分で自分を誉める。
(よく、頑張ったよ。) と。
そして、10月15日
退院前日、206号室に
再び、寂聴さんが入院した。