手術後 ⑤ | きょうこのブログ……胸腺癌 発症、手術、その後

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胸腺癌の発症、手術、術後、経過観察を書いています。症例の少ない癌なので、私のブログを通じて、胸腺癌本人、ご家族、医療関係者のみなさまのお役に立てたら幸いです。


2011年10月12日

今日は残りのホッチキスの抜鈎だ。
処置室に行くといつもの先生の他に若い先生。

「じゃ、今日は残りの抜鈎だね。今日は研修医のY先生にお願いするからね。」と。

(えっ? 研修医? 心配 )
(T_T)

私の動揺がわかったのか
「大丈夫。僕が隣で見てるから。」

(当たり前だよ。しっかり見ててよ~)


「じゃ、やってみて。」 ………………………


「そうそう。なかなかいいね。」

_<)

「あっ、あんまり強く引っ張らなくても抜けるから。」

(もう先生、かわってよ~)

「あと、いくつぐらいですか?」

「あと、半分。もう少しだから。」

痛くて見ることができないから、あと半分がいくつなのかわからない。




「最後だよ。」



「はい。終わり。Y先生頑張ったね。うまく出来てたよ。」


(頑張ったのは私でしょ。)


「テープ貼っときますね。これは、自然と剥がれるまで無理に剥がさないようにね。」


(テープ?そーっと貼ってね)


………………

「綺麗。綺麗。いいねえ。Y先生初めてにしては上手だよ。」

(初めてにしては って。
大丈夫かな?)


こうして、怖い抜鈎が研修医の先生の手によって行われ、更に怖さが増したが、どうやら無事終わった。



今日の午後は久しぶりのリハビリ室。

リクライニングを使わなくても起き上がれるように、練習。 腕を挙げる練習など。
そして、最後に自転車漕ぎ。一定の速さで5分間漕ぎ続ける。
これは、かなりキツイ。
10月だというのに、パジャマは腕捲り。それでも、漕ぎ終わったときには汗がポタポタ。

キツイけど、ここまで体力が回復したという事実が嬉しい。



リハビリは退院の前日まで続いた。

1日目より2日目。2日目より3日目…と、全てにおいて楽にこなせるようになっていく。 凄い!
自分で自分を誉める。
(よく、頑張ったよ。) と。


そして、10月15日
退院前日、206号室に
再び、寂聴さんが入院した。