願う。 | 日々唯流ルルニ在ラズ

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今もまだ大変であろうと思われるのに、
ニュースではあまり取り上げられない、、
ようで取り上げられたり少なかったりする原発関連ニュース。

横浜や世田谷で放射性物質が基準値を上回ったとさらっと言われました。
さらっとかよ。
横浜で検出されたストロンチウムは体内に入ると
骨に蓄積されて内部被爆を引き起こすらしいため、
さすがにこの件についてはある程度時間をさかれていたとはいえ、
正直現状が見えづらいままにうやむやにされている感はなくはない。
思えば福島の保育園が再開したという話も
表向きは園の職員さんや保護者たちが頑張って子供たちのために除染して
安心して通えるようにしたといういい話なんですが、
「除染さえすればこれからずっと安心安全」と刷り込んでいるようにも見えなくはない。

原発への対処の進捗が全く見えないにも関わらず。


そして現在も仮説住宅や避難所で過ごす人々にのし掛かる問題。
住居のはなし。

福島と岩手の話をテレビで見ました。
まず福島は原発近くにもともと住んでいた人々の家や土地に戻れない可能性が高いため、
今後どうするかという選択。
その選択の前に国としてどう対応するかもまだ決まってないですが、
土地を買い取るか借り上げるかという判断になりそうと以前に聞きました。
岩手は原発じゃないけど津波の被害が大きかった町について、
今後、堤防の高さをさらに上げて同じ場所に住むか、
住宅を高台に建設してそこに住むか、という選択。
町の人は高台に住むことを希望している人の方が多かったのですが、
元の場所に住むことを望む人ももちろんいました。

いずれの場合でも
「もといた家に帰りたい」
「先祖から住んでる土地だから」
という気持ちがあるらしい。
もちろん人によるとは思いますが。

こうした気持ちは都市部で生まれ育ってきた人には
なかなかわからない感情なのかなーと思ったりした。
特に都市部の人は土地というよりは家に住む感覚が強いからなんでしょうか。
マンションや団地などで育った人が普通に多いこともあるかもしれない。
実際マンション育ちの自分にはその気持ちはよくわからなかった。
年代によるものも場合によってはあるのかもしれないけど。
そういうことを考えるとき谷崎潤一郎の言っていた
「東京人には故郷がない」ということが実感を伴う訳なんだけど。

震災は過去の話となりつつある関東以西ですが、
東北では今もまだ続いている話なのだと気付かされる話でした。
せめていい方向に進んでいることをできる限り早く実感できることを祈ります。