めりは現在、ソレンシアという薬を投与しています。

ソレンシアは2022年にアメリカから発売された新しい関節炎の薬です。

有効成分はフルネバトマブというネコ神経成長因子(NGF)モノクローナル抗体。

神経成長因子(NGF)の働きを抑えることで、痛みを軽減させるお薬です。

投与方法は月に1回の皮下注射です。

副作用については、調べたところ注射部位の脱毛、瘡蓋、皮膚炎などが報告されているようでしたが、今のところ関連性は不明です。

 

めりが通っている病院の先生は「副作用はない」と言っていました。

 

新薬ですので今後データが集まって新しい情報が出る可能性は大いにあるので、定期的にリサーチしていきたいと思っています。

 

また、長期的に使用することで抗体が発生することも考えられます。投与する場合はお家でのモニタリングは必須となると思います。

 

めりの関節炎が判明した経緯

めりは赤ちゃんの時を除いて、全然「ゴロゴロ」のどを鳴らない子でした。

 

飼い主は、小さい頃からたくさんの猫ちゃんと育ってきましたが、そんな子には初めて出会いました。

 

多少の違和感を感じつつも、こういう個性もあるのかな・・・?と思っていました。

 

(過度なスキンシップはノーサンキューなめり)

 

また、ストレスを感じた時や構ってもらえない時の抗議としてソファやベッドで粗相をすることがたまにあったのですが

 

その頻度が7歳頃から一気に増加します。

 

かまってあげようとしても、なですぎると怒って噛みついてくるので

 

なすすべもなく、布団を丸洗いする日々・・・不安

 

愛情が伝わらないのはどうしてなんだと悩んでいましたが、思えばこの頃から痛みを感じていたのだと思います。

 

いや、もっと前からゴロゴロのどを鳴らせないくらいには体に違和感があったのかもしれません。

 

この頃通っていた病院は、「むやみに薬を使わず、体にやさしい治療をする」という

 

「ホリスティックケア」を方針とする病院でした。

 

(アメリカは病院によって方針の違いがはっきりしています。)

 

先生も「めりちゃんはシャイなのね~」という見方をしていました。

 

その病院で数年、体に負担の少ない最低限のケアで、漢方など処方してもらいながら過ごしていました。

 

9歳になった去年、通いやすい近所に新しい動物クリニックができたので

 

通院のストレスを減らせればと思いそちらを受診しました。

 

(ホリスティックケアの病院は車で片道45分車長い移動時間にも怖がっていてかわいそうだったので)

 

その新しいクリニックで、普段の様子を話したところ

 

先生に「関節炎がありそうですね」と言われました。

 

 

関節炎だと思われるしぐさや動き

先生がめりを関節炎ではないかと判断した要素は主に以下の2点です。

 

・なでられると怒る

 

・高い所に飛び乗るときに、一気に飛び上がらず低い段差を利用して何段階かで上がろうとする

 

こんな動きしませんか?と、見せてもらったCGでの再現動画みたいなものが、確かにめりの日ごろの様子と一致していました。

 

その他の判断要素には「階段を嫌がる」というのもありました。

(我が家は戸建てではないので、この判断要素は使えませんでした泣き笑い

 

 

ソレンシア投与後の様子

ソレンシアを投与した効果は、その日から目に見える形で出ました。

 

まず、とっても機嫌がよさそう爆笑

 

それまで病院帰りはしばらくベッドの下に引きこもっていたのに

 

家についてすぐにおもちゃで遊び始めて、なんとご飯も完食!(普段は必ずと言っていいほど残します。)

 

私にとって一番うれしかった変化は、なでたら数年ぶりに「ゴロゴロ」音を聞けたことです泣き笑い飛び出すハート

 

そしてベッドやソファに頻繁にしていた粗相も、しなくなりました。本当にゼロになりました泣き笑い


 

関節炎は6歳以上の60%、12歳以上の90%に起こると報告されているようですが、

 

猫は弱みを隠す習性があります。

 

痛みに対処してあげられて、それで楽になった様子を見られて本当に良かったと思っています。

 

 

ソレンシア投与の注意点

ソレンシアを投与して調子のよいめりですが、

 

先生からはこんなお話がありましたので、シェアさせて頂きます。

 

ソレンシアは確かに鎮痛効果はとても期待できるものだけど、効きすぎる場合がある。

これまで診てきた例では、末期ガンなのに亡くなる前日まで元気に走り回っていた子がいた。

体の痛みを感じないようにできる反面、異変に気が付きにくくなることが考えられる。

 

健康状態は、定期的な健康診断の結果を併せて総合的に判断する必要がありそうです。

 

これからも細かく観察して、異変になるべく早く気が付いてあげられるようにしていきたいなと思います。

 

 

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