ふるさとは遠きにありて思ふもの

そして悲しくうたふもの

 

室生犀星

 

今朝、散歩しながら空を見上げると、

澄んだ青空に柔らかな雲が見えました。

 

松本の空

 

ふと、遠くに住む子供たちに見せてあげたいなと思い

一枚写真を撮りました。

 

振り返ると自分自身も

若いころは親元を離れて

高校は愛知、大学は東京、大学院は海外と

ふるさとを離れて暮らしていました。

 

時にさみしさを感じたり、

孤独な気持ちになる日は、

松本に住む父と母、兄弟のことを思い浮かべて

帰りたくなったのを思い出します。

 

今、子供たちは自分たちの夢を追いかけて

自分の可能性と向き合いながら

親元を離れて暮らしています。

 

これから彼らにどのような未来が待っているか

私には分からないけれども

ふるさとを離れてチャレンジする子供たちを

見守っていきたいなと思います。

 

子供のころも、そしてつい最近までは

そんなに松本という地が好きではありませんでした。

山に囲まれたこの土地が

時には窮屈に感じたりしたものです。

 

人生の中で一番長く住んでいる場所だけど

なぜかいつも離れたい気持ちがありました。

 

今日、ふと空を見上げた時に

私は松本が好きなんだな、と思いました。

子供たちがいつでも帰って来れるように

私がここにいて、松本の美しい風景を守っていたい

子供たちがいつでも帰れる場所でありたいと

自然に思いました。

 

そして、そんな自分の気持ちを確認できて

嬉しく思いました。

 

…あなたにとって、「ふるさと」とは
どんな場所ですか。