午前11時。
娘のお昼ご飯にはまだ早い、少しだけ時間に余裕のある穏やかな時間。
何気なくテレビをつけたら、そこにいたのは「1番・投手兼DH 大谷翔平」。
「いよいよ今日、投げるんだ」
そう思った瞬間から、気持ちがざわつき始めた。
投手としてマウンドに立つのは、2023年8月以来。663日ぶり。
ケガのこと、リハビリのこと、新天地での挑戦――いろんなことが頭をよぎる。
でも、実際にマウンドに立つ翔平の姿を見たら、ただただ「戻ってきてくれてありがとう」という気持ちになった。
初回、連打と犠牲フライで1点を失ったけど、落ち着いて後続を抑える姿はさすが。
「うん、やっぱり大谷翔平はすごい」って、自然に口から出ていた。
そして、投げ終えたあとすぐにバッターボックスへ向かう姿――もう絵になるなんて言葉じゃ足りないくらい。
第1打席は三振だったけど、第2打席で同点タイムリーツーベース。
第3打席では逆転となるタイムリー。
見ているこちらのテンションは、一気に最高潮に。
打率も3割に戻して、文句なしの“完全復帰”。
投打のどちらでも結果を出せるって、本当にとんでもない選手だ。
試合後、「いろんな方の支えがあって復帰できた」と話していた翔平さん。
その言葉に、彼の誠実さと感謝の気持ちがにじんでいて、なんだか胸がいっぱいになった。
なんて贅沢な午前中だろう。
おだやかな時間が、翔平さんの登板で一気に色づいた。
これからもまだまだ驚かせてくれるんだろうな。
翔平、本当におかえり。
そして、また一緒に夢を見させてください。