最後のお話です。

今回はムーディーブルースとビージーズ。


ムーディーブルースは1967年に事実上、活動を開始したイギリスのプログレッシブロックバンドです。1972年までに1stアルバム「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」から7stアルバム「セブンス・ソジャーン」の7枚のアルバムを出し、いずれも大ヒットしました。


その後、暫くの休止期間を経て1978年に8thアルバム「オクターブ」を出しますが、プログレッシブロックというジャンルが全盛期を過ぎたこともあり、音楽スタイルがメンバーのジャスティンヘイワードが作曲するメロディアスなポップロック路線に移行して行きます。ムーディーブルースとしては、メンバーの脱退を経験しながらも2017年まで活動しました。


ムーディーブルースは時代の流れにより、スタイルを変えざるを得なかったバンドのひとつだと思います。プログレッシブロックはアルバムの一曲一曲に繋がりがあり、まるで演劇を見ているかのようです。アルバム全体を通して聞いてこそ、初めて良さがわかります。機会があれば是非アルバムを通して聞いてみてください。私のお勧めは、2ndアルバム「失われたコードを求めて」と6thアルバム「童夢」です。


プロフィールにも書きましたが、アカウント名の「melancholyman」は、5thアルバム「クエスチョン・オブ・バランス」の曲から取っています。実はとても暗い歌です。(笑)

 


長くなりましたが、最後にビージーズ。

ビージーズはイギリス出身のギブ三兄弟からなるボーカルグループです。とても綺麗なメロディとハーモニーが特徴で、「小さな恋のメロディ」という映画のサントラ盤を担当し、日本でも有名になりました。 




しかし、その後はヒット曲に恵まれず、ディスコサウンドに大きく路線変更します。彼らの曲は映画「サタデーナイト・フィーバー」のサントラ盤に再び使用され、大ヒットします。  



ビージーズのディスコサウンドを初めて聴いた時は、声は似ているけれども別の人が歌っていると思ったくらいにびっくりしました。正直、当時は好きではありませんでしたね。今は良さがわかるようになりましたが。


ビージーズも路線変更をして成功したグループです。現在は、2人の兄弟が他界し、長男のバリーギブのみになってしまいましたが、10年くらい前まで活動されていました。


ミュージシャンにとって、音楽スタイルを変えるかどうかは難しい問題だと思います。今回、改めてサザンは凄いと思った次第です。