ウォーキングデッドを見始めたら止められなくなり、気がつけば午前3時。

さすがに仕事に響くと思いゾンビモノ特有の自然すぎて不自然な毒々しい血糊を両の眼に焼き付けたまま落ちていったら案の定、ゾンビに追いかけられる夢を見た。

(´・ω・`)

そういったわけで、若干どころかかなり寝不足な僕が現場へ消耗品を配達中の車内、睡魔に襲われるのは至極当然なのでして、さすがにマズイと思った僕が適当にコンビニの駐車場に止まって仮眠を採ったのも、これまた至極当然なのです。

(´・ω・`)

ローソン。
駐車場の端が空いてる。
そこに滑り込むと、手際よくリクライニング、安眠タオルを鼻から上にかけながら僕は思ったさ。
「帰りに、新発売のスモークフランクでも買って帰ろう」とね。

(´・ω・`)

5分程度の仮眠を想定して目を瞑る。
特技が仮眠時間を自由に設定できる僕にとっては造作もないこと。
この睡魔LVだと落ちるまで十数秒。
数えるまもなく落ちていく。
ああ。
まだ、残像に血痕が残ってる。

・・・。

僕は夢をみた。
怖い夢だ。
セピア色してれば良いのに夢のくせにあらゆる色を主張する。
まったく夢らしくない。
時系列を無視する登場人物たち。
遠い昔に死んだ親父、疎遠になってる同級生、別れた女房、ドラマに出てくる俳優、エトセトラエトセトラ。
そいつらが襲ってくる。
腐臭と見るも無残な造形。
「噛まれたら死んで僕もゾンビになってしまう」
そんな設定が最初から用意されていたとしたら、誰だよ脳内にインプットしたのは。
僕は逃げた。
見慣れた町並みは廃墟と化し、有象無象とともに見知った顔顔顔、襲い掛かってくる顔顔顔。
夢の中で必死こいて走っても進まないのは嫌がらせなのか。
迫りくる徘徊者(ウォーカー)たちに半ば諦めかけた僕を援護射撃するのは、ダリル。
ああ、ドラマで出てくるツワモノだ。
心強い。

「俺がヤツらを引き付けておく、お前は車を調達しろ、北へ走れ」

いんぐりっしゅが日本語変換されてるのは夢のなせる業だろうか。
僕はダリルに「死ぬなよ」と声を投げ、彼は応える。
どこか主人公然としていたせいか、もしくはどこかから夢とかんじてたせいか、まったく死ぬ気はしなかった。
僕はローソンの駐車場で見慣れた車を発見し、乗り込む。
持っていたキーを差し込んで回すとエンジンがかかった。
ご都合設定だろうが、これが夢だ。
僕はそのまま、北へ。
見知った現場事務所へ。
そして。
消耗品を配達した。

で。

会社に帰ってきた。
事務員があくびし、社長がダルそうに首周りを掻いている。
僕はこうして暇に任せてアメブロを更新してるわけだが。

・・・。

・・・。

あれ?
どこからが夢でどこからが現実だ?

 

 

<Tips>

今回の内容は「ゾンビ物の夢」を見たという体験を、学生の頃に読んで印象深かった安部公房「笑う月」の「どこからが現実でどこからが夢か?」なんていうモチーフを勝手に引用させてもらい構成とらせてもらいました。すみません(当然悪いと思ってない)。