同僚で尚也・・・っていう、奴がいる。
ムカつくほどイケメンで、仕草その他、どこでレクチャされたのか教えて欲しいほど艶かしく、男の俺からみてもなるほどかっこいい、そう思える奴だ。

(´・ω・`)

さて、午後3時。
休憩時間前倒しで事務員の腹黒天然女史(←なにこの矛盾放り投げの設定)朋美と昨日の日本テレビの出演者たちのギャランティーとチャリティーの落としどころなどを客用専用菓子をむさぼりながらだべっていたところに電話。
口いっぱい高級大福ほおばった朋美は事務員としての役目を放棄し、右手でムリ無理仕草。
俺はしかたなく受話器をとる。

まぼ「はい。ありがとうございまs

尚也か。
県工事の現場代理人で現場事務所に常駐してるはずだが。

尚也「聞きたいことあんねんけど」
まぼ「一応どうぞ」
尚也「大井2レースのサンスポの予想教えてくれ」

こいつ休憩時間に地方競馬してやがる。
ムカついたので、手元のサンケイスポーツの競馬欄、大井2レース予想をまったく無視して適当なことを教えておいた。

まぼ「本命は8番、対抗が2番、穴で7番な」
尚也「むちゃくちゃやな。ま、でも、根拠あるんやろうな、ありがと、ほな」

ちなみに本当のしるしは◎1○8▲5のようだ。
存分に損しろ、ばーか。

・・・気になって4時過ぎに確認したら、そのレース・・・8・7・2の入線だった。
なに俺、このエスパー・・・。

尚也「疑ってかかったけど、3連系散らして、7万近くもうかったわ!ほんまサンスポさすが信頼できるスポーツ誌やで!」
まぼ「せ、せやろ」

くそっ。
メシマズ。

尚也「これでええもんかってやれるわ、喜ぶやろなー」
まぼ「せやな、嫁にええもん勝ってかえったり」
尚也「・・・あ、うん、嫁にもなんか買ってやろうかな、うん」

・・・。

だから誰に買うつもりなんだよ。

(´・ω・`)

 

 

<Tips>

「八神君の家庭の事情」って漫画は面白かったのにドラマ化したの観たら酷かった記憶があるが、そもそも昨今、2次元から3次元への媒体移植で読者が納得いく作品なぞ・・・ないよな。小説なら読者のイメージとの葛藤で上回る可能性は大いにあるが、漫画、アニメなんてそれこそそのまま視覚的に体現されて答え出てしまってるものをいくら美男美女が演じても別の意味でファンタジーにしかなりえないのだから。

ちなみに、八神君の母親はすっごく若く見える設定であったが、うちの母親は40代で僕を産んだので小学校の参観日など同級生の母親に比べて老けてるように見えて恥ずかしかった。そんな遠い記憶も親の立場になってみれば年齢に違いはあるものの同じだったんだよな。