口語文法なんて出すのは、青学専修学芸とかかな?


よく出るのは高校入試でもおなじみ


「ない」の識別


未然形の下につくのが助動詞


それ以外なら形容詞


でだいたいできるが、細かく分類すれば、


1:形容詞

上に「~は」を補える=形容詞形容動詞の連用形や助動詞「らしい」「たい」「だ」の下について述語になる。


寒く(は)ない

哀しく(は)ない

彼女らしく(は)ない

もうあんな思いはしたくはない



2:形容詞

助詞の下について述語になり、主語の存在自体を否定する。


私たちには時間がない

あなたの言葉には愛情がない



3:形容詞の一部

形容詞の語幹=状態・性質語 の下に接続して、上の語幹の意味の程度がはなはだしい・very muchのニュアンスを表す。


電車内のメイクは、はしたない

恋はせつない

社会人はせわしない

電車内でマスカラ塗るのはみっともない

だいたいきたないし危ない





4:打消の助動詞

活用語の未然形の下につく。


彼女ほど好きになった人はいない

あの人ほど好きになれない

夜、なかなか寝付けない

もう悲しい思いはさせない




ほかには

「だ」の識別

「ようだ(ような)」の識別

「で」の識別

なんてのもあるがまた後で。ちなみに国語便覧とかにも出ておりますぞい。

問一

脱文挿入は脱文内容の検討から。指示語や接続語などいつもチェックする項目が何かパッと頭に浮かびますよね?


すると、まず主語=話題が「多くの優れた芸術家」でその説明になっていることから、

@@@な人=芸術家

という内容になっていることを押さえ、「@@@」の部分と共通する属性を持つ段落末尾が正解と見当を付けるようにします。


では、芸術家の属性=@@@な部分とは?と見ていくと

「その断念、その絶望を持っている」

と指示語があります。それも並列されて二つ。そして、「断念」も「絶望」もフツーはマイナス内容ですね。


脱文の二つ目で「ひとは」と芸術家から一般化され「自分のことを受け入れてくれない他者の存在の発見」が述べられ、その内容を次の三文目で

「その哀しみ」と言い換えてます。「その哀しみを忘れない者=芸術家」と三文目で言ってますから、

「その断念≒その絶望≒その哀しみ≒自分のことを受け入れてくれない他者の発見=マイナス」を忘れない者=芸術家

という関係を押さえます。それを念頭に読み進めていくと、14段落に

「自己と他者とが決定的に異なっている……ことを痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込める」

とあり、

(「痛み=マイナス」を記憶している者=本当の表現者)=(マイナスを忘れない者=芸術家)と対応していることに気づくはず。

ということで正解は

でした。


問二

は「門外漢」の語彙の問題。専門の外の人ですから、正解は


問三

空欄補充。

空欄Ⅰの低い社会=もともとの日本=分かり合う文化を形成=誰もが知り合いの小さな共同体

から、何が「低い」のかを考えます。みんな知り合いで仲良しってことはいつも同じメンツってことで、じゃ、何が低いとおなじみさんばかりになるのか。そう、みんな動かない、引っ越さない、ずっと同じところに住み続けるってことで、正解は

ホ 流動性


空欄Ⅱした社会=短期間での近代化に好条件=明治以降の日本の近代化の過程=大きな国家目標に従う=価値観を一つにまとめる

というよりは

価値観を多様化


から、空欄Ⅱは

イ 均質化


空欄Ⅲは前段をまとめた直前部分を指す指示語であることにまず注目。

二つ前の段落

a 

少子化→小さいサークルの中に囲われる子供たち→自分のことを分かってくれる人としか話さない

一方

b

これからの日本=空欄丙に変容


(a←→b)=(温室のような家庭や学校←と→社会におけるグローバルスタンダード)

=この空欄Ⅲ

なのでa内容とb内容の関係を指す→ホ 激しい乖離


問四

空欄甲への語句の補充。空欄直前の段落冒頭が「しかし」で始まっており、前段落との対立関係になっていることに注意。しかも、「すでに空欄甲をなしとげ」とあるので、歴史的・時間的対比であることに注目する。

前段までは

大きな国家目標にしたがって価値観を一つにまとめる

しかし

私たちはすでに(空欄甲)を失い、≒個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない時代に突入

から、「価値観の統一」やそのもとになる「大きな国家目標」が空欄内容と判断。正解は

ニ 大きな国家目標


問五

空欄乙への語句補充だが、本文中からの抜き出しなので、空欄と同一文脈部分につなげて解くことを考える。すると空欄の主語=話題は「表現」であり。それを「とは」で定義づけする部分であることがわかるはず。さらに

単なる(  乙  )のことではない。スピーチの練習を繰り返しても……自己表現がうまくなるわけではない。

とあって、表現についてnotAbutB構造の対比関係になっていることに着目して探す。

すると5段落冒頭

表現の技術

よりも

他者と出会うことのむずかしさ

とあるので「表現の技術」の練習が否定されていることから乙とつなげられる。さらに、乙は主語で「表現とは」あるから乙に「表現技術」と入れてしまうと「表現」が重複する。ゆえに正解は

「技術」


問六

空欄丙への補充だが、先の問四のところで見たように

(丙=グローバルスタンダード)←→(自分を分かってくれる人だけの小さい環境=温室のような家庭や学校)

なので、

丙=わからない人だらけの国際基準社会・温室の逆で厳しい

という属性定義ができる。同じ属性を持つ選択肢を探すと正解は、

イ 国際基準……厳しい社会


問七

「伝わらない」ことの説明箇所の指摘で9段落までの範囲から探すように条件が付いている。その範囲で「伝わらない」ことを主題として述べているのは5段落か六段落しかないその中で字数に適切で内容的に過不足の無い部分を探す。

正解 自分の言葉は他者に通じない 13w


問八

内容一致一択型

本文全体に共通する対比=not技術but他者と出会うことの難しさ・他者とつながることの困難

と同じ属性の選択肢を探す。

正解 ロ


問九

は漢字。最初にまとめて片付けて、パッと思い浮かばないものだけ読みながらや読後にやっつけよう。

1躍起

2卑下

3拒(み)


小坂井敏晶 「正しさの背後に潜む罠」

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問1

正しい人ばかりの社会ほど/恐ろしいものはない

の理由説明。


恐ろしいの判断理由を問われていると考える。


そこで、

「正しい人」とはどのような属性を持つ人なのか

その中で「正し」ければプラスのはずなのに「恐ろしい」というマイナス評価になるような性質とは何か

「ばかり」は限定=「のみ・だけ」、つまり100%正しい人だけの社会=怖いというわけだが、正しい人だけの社会とはどのようなものか


これらを80字以内でまとめることになる。


まず、傍線を含む2段落に注目。

冒頭の

「真理や正義の内容は時と場所によって変わる」

「どの社会にも異端者や少数者はいる」

を押さえる。

というのも、この直後にオーウェルの例を引いて傍線Aにつながっていくからだ。

例の前後には論がくる、のだよ。


傍線の直後からは例が続く。

例の終わりまでサクサク読む。もちろん、まったく無視するのではなく、論との関係を考えながら読む。

そして、終わった後は要注意。今度は例→論の流れであることがほとんどだからだ。

すると、not A but Bの形で

「歴史や文化を貫通する普遍的真理や正しい生き方が存在するという信念自体の危険性にもっと敏感になるべきだ」

という段落最終文にぶつかる。

「べきだ」で終わる文は必ず要チェックでしたよ。


筆者=真理や正義は時と場所によって変わる→相対的

正しい人だけの社会=普遍的真理を信奉→絶対的

どこにもいるはずの異端者や少数者がいない=100%「正しい」←排除の結果


という関係で上記内容をまとめていけばよい。


真理や正義は時と場所によって変わる相対的なものなのに、歴史や文化を超えた、絶対的で普遍的な真理や正しい生き方を信じて、異端者や少数者を排除するから。



問2

空欄補充

1:段落末尾の

「各要素は変化し ←ても→ システム自体の変容にはつながらない」

と空欄とをつなげる。つなげるためには、空欄直後の「何も変わっていない」が「変容にはつながらない」と同意表現であることに注意。

「変化しているのはみかけだけ←→結局のところ、@@@には何も変わっていない」

「見かけ」=「各要素」と対立的な内容で

オ 本質的

が正解。


2の欠如が原因ではない

他人を模倣するのではなく

が連続する否定表現でつながる。ゆえに、本当に素敵だと感じる=3に取り入れる

=2の内容とすると、

2:主体性

3:自主的

特に3の直後は「@@@に取り入れて」となるから、残りの選択肢中「自主的」しか文法的に入らない。


その文脈と

しかし

で逆接になって、

「皆が引きつけられ」と並列になる4=社会全体が(均一化)に向かってしまう


5は直前の「すなわち」を手がかりに。

社会規範からズレた価値の受け入れ=5で、

ウ 差異化

が正解。



問3

矛盾の説明。矛盾、皮肉は逆説、パラドックスの説明とほぼ同義。本来同時には成立し得ないような対立項を見つけよう。すると、次段落冒頭に

「流行という現象には対立する二つのベクトルが作用」

とあり、直後にその二つが説明されるので、そこを過不足ないように抜き出す。

一つは、他~っている。

まで。前者が「持ち」で終わるので、後者も「持つ」まで入れないとね。



問4

傍線直後の指示語「ここ」に注目。「ここ」が二行手前の「このようにして」とつながり、さらに前段落につながることを押さえる。さらに、「からくり」とは何かを探すと、前段落の「錬金術」、同一段落末尾の「メカニズム」という比喩にぶつかるので、そこを手がかりにヒントや答えの要素を探る。そして、話題が全体主義の説明であることがはっきり分かるようにまとめる。また、傍線と直前のnotAbutB構造にも注目。

全体主義社会の成員が、集団の支配的価値にどの成員よりも同調し、忠誠を示すことによって差異化を図ることで、全体主義が画一的な停滞に陥ることなく、より過激な方向に進んでいくこと。



問5

傍線の「そのような発想」の指示内容とその属性を押さえる。


ヨーロッパに学ぶという発想の否定=他国の人々との交流を通して良いところを学び、悪い部分は正すという話はつまらない(否定)=有益情報の入手などではなく=自分に慣れた価値観に合致する~背を向けるのは…愚か者と変わりない(否定)

慣れ親しんだ世界観を見直す契機が与えられること(恩恵=+)=異質性との共存が惹き起こす常識の変革が本当の意義=異質な生き様への包容力を高め、世界の多様性を受け留めること=異質性がもたらす豊かさを信じよう


という対立項からまとめる。

自分に慣れた価値観に合致するものを取り入れるだけでは世界観に変革をもたらすことはならず、世界の多様性を受け留められるようにはならないから。


問6の答えは二つ。どちらも可。

慣れ親しんだ世界観

自分に慣れた価値観