問一
脱文挿入は脱文内容の検討から。指示語や接続語などいつもチェックする項目が何かパッと頭に浮かびますよね?
すると、まず主語=話題が「多くの優れた芸術家」でその説明になっていることから、
@@@な人=芸術家
という内容になっていることを押さえ、「@@@」の部分と共通する属性を持つ段落末尾が正解と見当を付けるようにします。
では、芸術家の属性=@@@な部分とは?と見ていくと
「その断念、その絶望を持っている」
と指示語があります。それも並列されて二つ。そして、「断念」も「絶望」もフツーはマイナス内容ですね。
脱文の二つ目で「ひとは」と芸術家から一般化され「自分のことを受け入れてくれない他者の存在の発見」が述べられ、その内容を次の三文目で
「その哀しみ」と言い換えてます。「その哀しみを忘れない者=芸術家」と三文目で言ってますから、
「その断念≒その絶望≒その哀しみ≒自分のことを受け入れてくれない他者の発見=マイナス」を忘れない者=芸術家
という関係を押さえます。それを念頭に読み進めていくと、14段落に
「自己と他者とが決定的に異なっている……ことを痛みを伴う形で記憶している者だけが、本当の表現の領域に踏み込める」
とあり、
(「痛み=マイナス」を記憶している者=本当の表現者)=(マイナスを忘れない者=芸術家)と対応していることに気づくはず。
ということで正解は
ニ
でした。
問二
は「門外漢」の語彙の問題。専門の外の人ですから、正解は
ニ
問三
空欄補充。
空欄Ⅰの低い社会=もともとの日本=分かり合う文化を形成=誰もが知り合いの小さな共同体
から、何が「低い」のかを考えます。みんな知り合いで仲良しってことはいつも同じメンツってことで、じゃ、何が低いとおなじみさんばかりになるのか。そう、みんな動かない、引っ越さない、ずっと同じところに住み続けるってことで、正解は
ホ 流動性
空欄Ⅱした社会=短期間での近代化に好条件=明治以降の日本の近代化の過程=大きな国家目標に従う=価値観を一つにまとめる
↑
というよりは
↓
価値観を多様化
から、空欄Ⅱは
イ 均質化
空欄Ⅲは前段をまとめた直前部分を指す指示語であることにまず注目。
二つ前の段落は
a
少子化→小さいサークルの中に囲われる子供たち→自分のことを分かってくれる人としか話さない
↑
一方
↓
b
これからの日本=空欄丙に変容
(a←→b)=(温室のような家庭や学校←と→社会におけるグローバルスタンダード)
=この空欄Ⅲ
なのでa内容とb内容の関係を指す→ホ 激しい乖離
問四
空欄甲への語句の補充。空欄直前の段落冒頭が「しかし」で始まっており、前段落との対立関係になっていることに注意。しかも、「すでに空欄甲をなしとげ」とあるので、歴史的・時間的対比であることに注目する。
前段までは
大きな国家目標にしたがって価値観を一つにまとめる
↑
しかし
↓
私たちはすでに(空欄甲)を失い、≒個人はそれぞれの価値観で生き方を決定しなければならない時代に突入
から、「価値観の統一」やそのもとになる「大きな国家目標」が空欄内容と判断。正解は
ニ 大きな国家目標
問五
空欄乙への語句補充だが、本文中からの抜き出しなので、空欄と同一文脈部分につなげて解くことを考える。すると空欄の主語=話題は「表現」であり。それを「とは」で定義づけする部分であることがわかるはず。さらに
単なる( 乙 )のことではない。スピーチの練習を繰り返しても……自己表現がうまくなるわけではない。
とあって、表現についてnotAbutB構造の対比関係になっていることに着目して探す。
すると5段落冒頭
表現の技術
よりも
他者と出会うことのむずかしさ
とあるので「表現の技術」の練習が否定されていることから乙とつなげられる。さらに、乙は主語で「表現とは」あるから乙に「表現技術」と入れてしまうと「表現」が重複する。ゆえに正解は
「技術」
問六
空欄丙への補充だが、先の問四のところで見たように
(丙=グローバルスタンダード)←→(自分を分かってくれる人だけの小さい環境=温室のような家庭や学校)
なので、
丙=わからない人だらけの国際基準社会・温室の逆で厳しい
という属性定義ができる。同じ属性を持つ選択肢を探すと正解は、
イ 国際基準……厳しい社会
問七
「伝わらない」ことの説明箇所の指摘で9段落までの範囲から探すように条件が付いている。その範囲で「伝わらない」ことを主題として述べているのは5段落か六段落しかないその中で字数に適切で内容的に過不足の無い部分を探す。
正解 自分の言葉は他者に通じない 13w
問八
内容一致一択型
本文全体に共通する対比=not技術but他者と出会うことの難しさ・他者とつながることの困難
と同じ属性の選択肢を探す。
正解 ロ
問九
は漢字。最初にまとめて片付けて、パッと思い浮かばないものだけ読みながらや読後にやっつけよう。
1躍起
2卑下
3拒(み)