有名な音楽家の黒人男性と、
その運転手として雇われた白人男性が、
旅を通して友情を育む物語。

年代的にも地域的にも、黒人への差別がある中を、

紳士的な振る舞いで乗り越えようとする音楽家。

冒頭では黒人へのあからさまな嫌悪をあらわしていた主人公も、
いつしかこの音楽家に友情を感じるようになります。

この映画、見どころは沢山あります。
音楽家役のマハーシャラ・アリの演奏の素晴らしさとか、
ヴィゴ・モーテンセンの太り気味の役作りとか、
二人の対照的な立ち居振舞いとか。

中でも私の大好きなシーンは、
ケンタッキーフライドチキンを食べる車内の二人ですね。

ヴィゴ・モーテンセンが、
バケツサイズでケンタッキーフライドチキンを買ってきて、
後部座席のアリに渡すんですが、ここのやり取りが絶妙。

「手掴みでモノを食べるなんて!」からの、
実際に食べてしまったら結構楽しいし美味しい・・!
そんな雰囲気を見事に演じるマハーシャラ・アリ。
このシーン、すごくいい!!
ほっこりするし、観ていて嬉しくなるシーンです。

そしてもし、あなたが役者さんなら、きっとこの演技に感動するのではないでしょうか。

もちろん、差別に関してすごく考えさせられる物語です。

そしてこれ実話なんですね。実話なんですよ。

 

これが実話だと知ると、人って不思議だなと思うのです。

差別をする人あり、そして友情を育む人あり。


この映画を観た人が誰でも、

友情を育む人間でありたいと、思ってくれるといいのになと、

思わずにはいられません。

ぜひ、観ていただきたい映画です!
メカでした。