≪俺≫
「…ごめんなさい。そろそろ帰らなくちゃ」
唇を離した途端にそう呟いた理沙子の言葉に思わず
「もう?」
咎めるような口調で言ってしまった。
仕事の昼休みに慌ただしく理沙子のマンションで抱き合った日
から1週間が経っていた。
あの日以来、理沙子に連絡をしても、いつも彼女の夫が早く帰って来る事になっているという事で、店に買い物に来る彼女を見る以外、全く二人で会えずにいた。
今日、やっといつもの公園で会う事ができて、やっと彼女を抱きしめる事ができた。
理沙子「ごめんなさい」
俺「まだ5分も経って無いのに…。今日もご主人、早く帰ってくるの?」
理沙子「うん…。ここのところずっと毎日」
俺「…」
俺がいくら見つめても理沙子はうつむいてしまう。
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