≪私≫



実家は現在、両親と私より2歳下の独身の妹(加奈子)の3人が暮らしている。

両親、特に母親は小さな頃から妹を溺愛し、私には冷淡だった。
母は妹ばかりを着飾らせ、私には近所からもらい受けた古着ばかりを着せた。


「アンタはお婆ちゃんに似て美人なんでしょ?だったらお洒落なんかする必要ないでしょ?」


私も新しい可愛い服が着たいと言うたびに、母は冷たい目で私にそう言い


「まぁ~。よく似合うわよぉ。カナちゃんは本当に可愛いわね。お人形さんみたいよぉ」


私の目の前で新しい服を身にまとった妹を目を細めながらほめちぎる。
こんな事が何度となくあった。

父に助けを求めた事もあったけど、いつも黙りこむばかりで見て見ぬふりだった。


中学生になると、より一層お洒落が気になる年頃になり、ヘアスタイルにも気を配るようになり、朝にシャンプーをしてブローをしてから通学…というのが同級生の間で流行っていたのもあり、私も毎朝早起きをしてシャワーを浴びるようになった。


「いい加減にしなさいっ!誰に見せるためにやってるのよ?!」


母はブローをする私に毎朝毎朝、狂ったように怒鳴り続けた。


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