≪俺≫



また、プチトマトと普通の大きさのトマトの両方を買って行った…。


店の向かい側の道を駆けだす小学生の群れに足を止め、ウットリしたような表情を浮かべて子供達を見つめる彼女の表情を店頭に野菜を並べながら目の端で見る。


子供が好きなのかな。
そんな事を考えながらチラチラと何度も彼女を見てしまう。


こちらに背を向けて歩き出した彼女の後姿を見送る。
柔らかそうな髪がサラサラと風になびくと同時に風に乗って、いつも彼女から香るバラの花の香りが俺の所まで届いた。


「達っちゃんっ!ちょっとお客様のお会計手伝ってー!」


背後でパートのピン子さんの甲高い声がした。


「あっはいっ。2番目にお待ちの方、お会計どうぞ」


ピン子さんの前に並んでいる数人の女性客に向かって歩きながら声をかけた。


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