≪俺≫



画面が切り替わり、満面の笑みを浮かべて婚約者の女性の似顔絵を手にした直樹が映し出された。


「お相手の直子さんとはどこでお知り合いになられたんでしょうか?」


「普段、お互いどのように呼び合ってらっしゃるのか教えて頂けないでしょうか?」


レポーターが矢継ぎ早に直樹に質問を浴びせかける。


「出会いは本当に偶然なんです。電車の中で彼女が痴漢を追いかけて…」


直樹はリポーターの質問一つ一つに丁寧に答えていた。


「この似顔絵のように、バンビちゃんみたいな感じで…。でも結構気が強くて思った事、誰にでもハッキリ言う方ですね」


直樹の言葉にすかさずリポーターが


「じゃあ久保田さん、尻に敷かれちゃいそうですね」


そう言うと、直樹が嬉しそうに笑った。


にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村 ランキング参加してます。よかったらポチっとお願いします